「便に血が混じっていた」「粘液のようなものが出た」——そんな経験をしたとき、多くの方が「痔かな?」と一度は考えて、そのまま様子を見てしまいがちです。しかし血便や粘液混じりの便は、痔だけでなく大腸がんや炎症性腸疾患など、早期発見が重要な病気のサインである場合があります。
つくば市・茨城県南エリアで消化器・肛門疾患の診療を行う辻仲つくば胃と大腸内視鏡・肛門外科クリニックが、血便と粘液混じりの便に関する原因や症状の見分け方をわかりやすくお伝えします。
- ✅ 血便・粘液便が起こる主な原因と病気の種類
- ✅ 「痔」と「大腸がん」など深刻な病気のサインの違い
- ✅ どのような症状のときに早めに受診すべきか
- ▸ 血便・粘液混じりの便、こんな経験はありませんか?
- ◦ 血便とはどのような状態?粘液便との違い
- ◦ よくある誤解:「血便=痔」とは限らない
- ▸ 血便・粘液混じりの便が起こる主な原因と仕組み
- ◦ 血便の色で部位の目安がわかる?
- ◦ 粘液が混じる理由——腸の防御反応と炎症のサイン
- ▸ こんな症状があったら要注意!早めの受診が勧められるサイン
- ◦ 見逃してはいけない注意すべき症状の組み合わせ
- ◦ 「痔だから大丈夫」という自己判断が危険な理由
- ▸ 血便・粘液便の診断・検査・治療について
- ◦ 大腸内視鏡検査が「原因特定」に最も有効とされる理由
- ◦ 検査でポリープが見つかったら?治療の流れと費用の目安
- ◦ 肛門の症状(痔など)の治療について
- ▸ 辻仲つくば胃と大腸内視鏡・肛門外科クリニックのこだわり
- ▸ 血便・粘液便についてよくある質問
- ◦ この記事のまとめ
- ◦ 血便・粘液便が気になる方へ
目次
血便・粘液混じりの便、こんな経験はありませんか?
トイレットペーパーに血がついていた、便器の水が赤くなっていた、ゼリー状のヌルッとしたものが便と一緒に出てきた——こうした経験をしたとき、どのように感じましたか?「たぶん痔だろう」「一度きりだったから大丈夫」と思い、受診をためらう方はとても多くいらっしゃいます。
実際、血便を経験したことがある方のうち、多くの方が自己判断で放置しているという現状があります。しかしながら、血便や粘液便は消化管のどこかに問題が起きているサインであることが多く、原因によっては早期に対処することが大切です。
「怖くて調べたくない」という気持ちも自然なことです。ただ、早めに原因を特定することで、治療の選択肢が広がることも事実です。まずはどのような原因が考えられるのかを正しく知ることが、大切な第一歩になります。
血便とはどのような状態?粘液便との違い
血便とは、便に血液が混じった状態のことを指します。鮮やかな赤色(鮮血)のものから、暗い赤茶色・黒っぽいタール状のものまで、色や性状はさまざまです。一方、粘液混じりの便とは、便にゼリー状・ネバネバした透明または白濁した粘液が付着している状態を指します。
血便と粘液便が同時に見られる場合(粘血便)は、腸の粘膜に何らかの炎症や障害が起きているサインである可能性があり、特に注意が必要です。
よくある誤解:「血便=痔」とは限らない
血便の原因として真っ先に思い浮かぶのが「痔」ですが、血便や粘液便の原因は痔だけではありません。大腸ポリープ、大腸がん、潰瘍性大腸炎、クローン病、感染性腸炎など、さまざまな疾患が血便・粘液便を引き起こします。自己判断で「痔だろう」と決めつけてしまうことが、受診の遅れにつながることがあります。
血便・粘液混じりの便が起こる主な原因と仕組み
血便や粘液便が生じる原因は、出血が起きている場所(消化管のどの部位か)と、そこで起きている病気の種類によって大きく異なります。主な原因をポイントごとに整理して解説します。
Point 01 肛門・直腸付近の疾患
痔核(いぼ痔)・裂肛・痔ろう
最も一般的な血便の原因の一つが「痔(じ)」です。痔核(いぼ痔)では排便時に肛門周囲の血管がうっ血し、鮮血が便やトイレットペーパーに付着することがあります。裂肛(切れ痔)では排便時に強い痛みを伴う鮮血が見られます。これらは出血部位が肛門に近いため、血液が鮮やかな赤色であることが多い傾向があります。ただし、同様の症状が大腸や直腸の疾患でも起こることがあるため、自己判断は禁物です。
Point 02 大腸・結腸の疾患
大腸ポリープ・大腸がん・大腸憩室症
大腸ポリープや大腸がんは、粘膜に異常な組織が発生し出血を引き起こします。大腸がんの場合、血便は暗赤色や黒っぽいこともあります。また大腸がんは初期段階では自覚症状がほとんどないことも多く、血便が初めて気づくきっかけになるケースもあります。大腸憩室症では憩室(腸壁の袋状のくぼみ)から突然大量出血することがあり、鮮血便が出ることがあります。
Point 03 腸の炎症・感染による疾患
潰瘍性大腸炎・クローン病・感染性腸炎
潰瘍性大腸炎やクローン病などの炎症性腸疾患では、腸の粘膜に慢性的な炎症が起き、血液と粘液が混じった粘血便が特徴的な症状として現れることがあります。腹痛、下痢、体重減少などを伴うことも多く、繰り返す症状がある場合は早めの検査が勧められます。感染性腸炎(食中毒など)でも一時的に血便や粘液便が生じることがあります。
血便の色で部位の目安がわかる?
血便の色は出血部位の目安になることがあります。一般的に鮮やかな赤色(鮮血)は肛門・直腸など下部消化管に近い部位からの出血を示唆し、暗赤色・黒色(タール便)は胃や小腸など上部消化管からの出血を示唆することがあります。ただしこれはあくまでも目安であり、色だけで原因を特定することはできません。必ず専門医に相談することが大切です。
粘液が混じる理由——腸の防御反応と炎症のサイン
腸の粘膜は通常、腸を保護するために少量の粘液を分泌しています。しかし炎症や感染、腫瘍などにより粘膜が刺激されると、粘液の分泌量が増加し、便と混じって排出されることがあります。粘液便が繰り返す場合や、血液が混じっている場合は、腸の粘膜に何らかの異常が起きているサインの可能性があります。
こんな症状があったら要注意!早めの受診が勧められるサイン
見逃してはいけない注意すべき症状の組み合わせ
以下のような症状が血便・粘液便に伴って現れる場合は、早めに消化器専門医を受診することが勧められます。自己判断で様子を見ることが、発見の遅れにつながるリスクがあります(個人差があります)。
早めの受診が勧められる症状
- 血便が1週間以上続いている
- 血液と粘液が一緒に出ている(粘血便)
- 腹痛・下痢・便秘が続いている
- 体重が急に減ってきた
- 便の形が細くなった、残便感がある
- 家族に大腸がんの方がいる
- 40歳以上で一度も大腸内視鏡検査を受けたことがない
⚠ 特に緊急性が高い可能性のある症状
- 大量の出血(便器が赤くなるほど)
- タール状の黒い便が続く
- 強い腹痛と血便が同時に現れた
- ひどい貧血症状(立ちくらみ・動悸)を伴う
- 発熱・激しい下痢と血便が重なっている
⚠ ご注意ください:大量出血や強い腹痛、急激な体調変化を伴う場合は、速やかに医療機関を受診してください。症状の程度には個人差がありますが、「以前と違う」と感じる変化は早めにご相談ください。
「痔だから大丈夫」という自己判断が危険な理由
血便を「どうせ痔だろう」と自己判断してしまうことの問題点は、痔と大腸がんの初期症状が非常に似ていることにあります。鮮血の血便、排便時の出血——これらは痔でも起こりますが、直腸がんでも全く同じ症状が現れることがあります。実際に専門医が内視鏡で確認するまで、原因を断定することはできません。
大腸がんは早期であれば内視鏡治療で対応できるケースも多くありますが、進行してから発見されると治療が複雑になる可能性があります。「一度検査してスッキリしておく」というスタンスが、長期的な健康管理に役立ちます。
血便・粘液便の診断・検査・治療について
大腸内視鏡検査が「原因特定」に最も有効とされる理由
血便や粘液便の原因を正確に調べるためには、大腸内視鏡検査(大腸カメラ)が最も信頼性の高い検査方法とされています。内視鏡を使って大腸の内側を直接観察することで、ポリープ・がん・炎症・出血部位などを確認できます。さらに疑わしい組織があれば、その場でサンプルを採取して病理検査に回すことも可能です。
「内視鏡検査はつらい」というイメージをお持ちの方も多いかと思いますが、鎮静剤(眠り薬)を使うことで、眠っているような状態で検査を受けられる方法があります。当院でもこうした苦痛に配慮した内視鏡検査に取り組んでいます。
検査でポリープが見つかったら?治療の流れと費用の目安
大腸内視鏡検査中にポリープが見つかった場合、その場で切除(ポリペクトミー)できるケースがあります。当院での費用の目安(保険3割負担)は以下の通りです。
| 検査・治療の種類 | 費用の目安(保険3割負担) |
|---|---|
| 大腸内視鏡検査 | 約7,500円 |
| 内視鏡的大腸ポリープ切除術・2cm未満 | 約30,000円 |
| 病理組織検査・1臓器 | 約4,000円 |
| 病理組織検査・2臓器 | 約7,500円 |
| 病理組織検査・3臓器 | 約11,000円 |
※上記は保険診療の目安費用です。診察内容により自費・保険の別、費用が異なる場合があります。詳しくはお問い合わせください。
肛門の症状(痔など)の治療について
痔核(いぼ痔)や裂肛などの肛門疾患が原因の血便・出血については、保存療法(薬物療法・生活指導)のほか、症状によっては日帰り手術が選択肢となる場合があります。当院は肛門外科を専門とする辻仲病院グループのクリニックとして、日帰りで対応できる痔の手術にも取り組んでいます。手術が必要かどうかは診察・検査の結果に基づいて判断します。
辻仲つくば胃と大腸内視鏡・肛門外科クリニックのこだわり
当院は茨城県つくば市で、消化器・肛門疾患を専門とする辻仲病院グループのクリニックとして、地域の皆さんの胃腸・肛門症状に向き合っています。血便や粘液便でお悩みの方が、安心して相談・検査を受けられる環境づくりを大切にしています。
- 鎮静剤を使用した苦痛に配慮した内視鏡検査:眠っているような状態で検査を受けていただけるよう、鎮静剤を使用した内視鏡検査を行っています。「以前の検査がつらかった」という方にも安心してご受診いただけます。
- 内視鏡AIの導入:検査の精度向上のため、内視鏡AIを導入しています。ポリープなどの微細な病変の見逃しリスク低減をサポートします。
- 胃カメラ・大腸カメラの同日検査に対応:お忙しい方のために、胃と大腸の内視鏡検査を1日で受けていただける体制を整えています。前処置の回数を減らし、お体への負担を軽減します。
- ⚕ 女性医師が在籍(木曜担当):「女性医師に診てほしい」という女性患者様のご要望にお応えして、木曜日は女性医師が担当しています。デリケートな症状もご相談いただきやすい環境です。
- グループ病院との連携体制:日帰りでの対応が難しい症例や入院が必要な治療については、辻仲病院柏の葉(グループ病院)と連携して対応します。かかりつけ医として幅広くサポートします。
⚕ 院長 森田洋平 より
大規模アンケートの結果によると、日本では80%以上の方が「内視鏡検査はつらい」とイメージしているというデータがあります。私自身も辻仲病院に来る前は、そういった検査が当たり前だと思っていました。しかし苦痛が少ない内視鏡検査を経験して、こんなに楽に検査ができるのかと驚きました。
そのような経験から、私は聖路加国際大学公衆衛生大学院でMPH(公衆衛生学修士)を取得し、内視鏡に関する情報をより効率的に患者さんにお伝えする方法を研究してきました。
血便や粘液便は「気のせいかな」「恥ずかしい」と感じて受診をためらう方が多い症状ですが、原因を調べることが健康を守る第一歩です。つくば市・茨城県南にお住まいの方が、気軽に相談できるクリニックを目指しています。どうぞお気軽にご相談ください。
血便・粘液便についてよくある質問
Q. 一度だけ血便が出ましたが、痛みはありません。受診は必要ですか?
A. 一度だけの血便でも、原因が何かを確認するために受診されることをお勧めします。血便は「痔」以外に大腸ポリープや大腸がんなど、痛みがほとんどない段階でも起こる疾患が原因の場合があります。特に40歳以上の方、家族に大腸がんの方がいる方は、一度も大腸内視鏡検査を受けたことがない場合に特にご相談ください。
Q. 大腸内視鏡検査はどのくらいつらいですか?鎮静剤は使えますか?
A. 当院では鎮静剤(眠り薬)を使用した内視鏡検査を行っており、眠っているような状態で検査を受けていただけます。個人差はありますが、検査中に苦痛を感じにくい状態で受けられます。以前の検査がつらかったという方も、ぜひ一度ご相談ください。24時間WEB予約にも対応しています。
Q. 血便と一緒に粘液も出ています。何か重大な病気の可能性はありますか?
A. 血液と粘液が混じった便(粘血便)は、潰瘍性大腸炎・クローン病・大腸がんなどの疾患で見られることがある症状です。「重大な病気かどうか」はご自身で判断できるものではなく、内視鏡検査などによる専門的な診断が必要です。特に症状が繰り返す場合や腹痛・下痢・体重減少を伴う場合は、早めにご相談ください。診断結果によっては、入院が必要な場合もグループ病院の辻仲病院柏の葉と連携して対応しています。
この記事のまとめ
- ✅ 血便・粘液便の原因は痔だけでなく、大腸がん・炎症性腸疾患など多岐にわたる
- ✅ 血便の色(鮮血・暗赤色・黒色)は出血部位の目安になるが、自己判断は禁物
- ✅ 「痔だろう」という自己判断が受診の遅れにつながる可能性がある
- ✅ 大腸内視鏡検査が原因特定に有効。鎮静剤使用で苦痛を軽減できる
- ✅ つくば市・茨城県南の方は、辻仲つくば胃と大腸内視鏡・肛門外科クリニックへご相談ください
血便・粘液便が気になる方へ
「受診するほどでもないかも…」と思っていても、専門医が内視鏡で確認することで初めてわかる原因があります。茨城県つくば市の消化器専門クリニックとして、不安なく検査を受けていただける環境を整えています。24時間WEB予約に対応していますので、いつでもお気軽にご予約ください。まずはお気軽にご相談ください
【アクセス】辻仲つくば胃と大腸内視鏡・肛門外科クリニック/〒305-0032 茨城県つくば市竹園1-4-1 南3パークビル2階/つくばエクスプレス「つくば駅」A3出口またはA4出口より徒歩5分 / 常磐自動車道桜土浦ICより約11分、首都圏中央連絡自動車道つくば中央ICより約9分/診療時間:月〜土 9:00〜11:30 / 14:00〜16:30(日・祝 休診)※予約優先制
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辻仲つくば胃と大腸内視鏡・肛門外科クリニック
血便・粘液便など気になる症状の原因を、専門の検査・診察でお調べします。受診を迷う段階でもご相談いただけます。
〒305-0032 茨城県つくば市竹園1-4-1 南3パークビル2階/つくばエクスプレス「つくば駅」A3・A4出口より徒歩5分
診療時間 9:00〜11:30・14:00〜16:30(月〜土)/休診:日曜・祝日
監修医師プロフィール

院長 森田 洋平
こんにちは、辻仲つくば胃と大腸内視鏡・肛門外科院長の森田です。
本院は消化器科・肛門科の専門病院である辻仲病院グループに所属するクリニックです。
つくばおよび茨城県南のかたの胃腸症状や肛門症状の不安に対応していきたいと思っています。
大規模アンケート検査の結果によると、日本では80%以上の人が、内視鏡検査に対してつらいと思っているという結果がでています。
私も10年前に辻仲病院に来るまで、つらい内視鏡検査が当たり前だと思っていたので、辻仲病院での内視鏡検査を経験して、こんなに苦痛が少なく検査ができるのかとびっくりしました。
一方で、いまだに80%以上のかたが内視鏡検査がつらいと思っており、医療機関への受診のしやすさ、情報を伝える方法も含めたより便利な診療体制を作りたいと考え、勤務の傍ら公衆衛生大学院(MPH)で研究しました。
辻仲つくば胃と大腸内視鏡・肛門外科では、そういった検査自体の苦痛の少なさ、便利に検査や治療を受けられる体制、安心して検査や治療を受けていただくための情報提供について追求していきたいと思っています。
もちろん、入院が必要な治療・手術についてはグループ病院の辻仲病院柏の葉と連携して治療にあたるため、安心して受診できる体制づくりにも邁進しています。
つくばおよび茨城県南のかた が、胃腸の症状や肛門の症状について、気軽に受診できるクリニックづくりをしていきます。
資格・所属学会:略歴、2007年、杏林大学卒業、東京北社会保険病院で初期臨床研修、つくばメディカルセンター病院で外科研修、埼玉医科大学国際医療センターで消化器外科フェロー。その後、消化器内視鏡、肛門外科を専門とし辻仲病院柏の葉で勤務。勤務の傍ら、聖路加国際大学公衆衛生大学院で内視鏡の検査情報を効率的に伝えるための研究を行いMaster of Public Health(MPH)を取得。、資格、日本消化器内視鏡学会専門医、Master of Public Health (MPH)、所属学会、日本外科学会、日本消化器外科学会、日本消化器内視鏡学会
※ 本記事は医療広告ガイドラインに基づき、監修のもと作成しています。治療の効果・費用・期間には個人差があります。詳細は必ず医師にご確認ください。