吐き気とは？
吐き気を感じ、体調不良になった経験はないでしょうか。一時的な吐き気でおさまる場合は問題ないといえるでしょう。 一方で、他の症状が併発したり、吐き気が続いたりする場合は何らかの疾患が起こっている場合があります。 吐き気とは、嘔吐しそうな不快感であり、乳児から成人まで誰しもが起こりうる症状です。悪心（おしん）とも呼ばれ、吐き気が続くと嘔吐につながる場合があります。 吐き気は薬の副作用や乗り物酔い、妊娠中のつわりや消化管に起こる問題などから起こる場合があります。 場合によっては早急な治療が必要になるケースがあるため、吐き気でお困りの方は迅速に医療機関を受診しましょう。
吐き気の原因となる疾患
吐き気の原因が必ずしも明らかにならないことも多いですが、原因として考えうる疾患は以下のとおりです。
感染性腸炎
感染性腸炎とは、ウイルスや細菌、寄生虫などの感染によって発熱・下痢・嘔吐・吐き気などが起こる疾患です。 潜伏期間が長いケースがあるため、気づかずに症状が悪化する場合があります。
逆流性食道炎
逆流性食道炎とは、胃酸が食道へと逆流し、食道粘膜に炎症を起こす疾患です。加齢や飲酒、喫煙などが原因とされ、胸のむかつきや喉の痛み、慢性的な吐き気が起こる場合があります。
腸閉塞
腸閉塞とは、腸内で消化物が滞り、便やガスなどが溜まる疾患です。吐き気や嘔吐、腹痛などの症状が起こります。
機能性ディスペプシア
機能性ディスペプシアとは、粘膜に異常がない状態であるのに慢性的な吐き気や胃もたれ、みぞおちの痛みなどが起こる疾患です。
胃・十二指腸潰瘍
胃・十二指腸潰瘍とは、胃液によって胃・十二指腸の組織が剥がれ、内部からえぐられた状態になる疾患です。 みぞおちの痛みや吐き気をともなうケースがありますが、症状が出ないまま進行するケースもあります。
吐き気のある方が受けるべき検査
吐き気が続く場合は、おもに胃カメラ検査をして、疾患の有無・判別をおこなう必要があります。 胃カメラでは、食道や胃・十二指腸の粘膜を直接観察できます。また、ピロリ菌感染の有無を調べることも可能です。 その他では、必要に応じて血液検査で炎症反応を確認したり、腹部エコーなどをとったりしてさまざまな疾患の有無を確認します。
吐き気の治療方法
吐き気を改善するためには、原因を特定し、適切な治療を受ける必要があります。疾患を原因とする吐き気がある場合は、日常生活に支障をきたさないよう症状を抑制しながら治療を進めていきます。 また、吐き気はストレスにも関係が深い疾患です。精神的な負担によって吐き気を催す場合があるため、仕事やプライベートでストレスを抱え、吐き気を引き起こしている場合はこれらの要因を改善する必要もあります。 また、薬の副作用や妊娠時のつまりなどによって吐き気が生じる場合もあるでしょう。当院では、それらの要因を見極め、適切な治療をします。 吐き気が続き、なかなか回復の見込みがない場合は遠慮なくご相談ください。
吐き気でお困りの方は当院までご相談ください
吐き気は、子どもから大人まで誰しもが起こりうる症状です。吐き気は一時的に起こるものから慢性的に起こるものまでさまざまです。また、吐き気に加え、嘔吐や食欲不振、めまいなどが併発する場合があります。 さらに、薬の副作用や乗り物酔い、妊娠中のつわりや腸の不調などによって起こる場合もあるでしょう。 吐き気の原因となる疾患は多岐にわたります。単なる吐き気だと思っていたものが、放置することで、疾患を進行させて重篤な症状に発展するケースもあります。 「吐き気が辛い」「吐き気がなかなか治らない」「日常生活に支障が出て仕事がまともにできない」このようなお困りがある方は遠慮なく当院までご相談ください。 適切な検査をおこない、吐き気の原因を探り、治療に向かうためのサポートをします。治療に関して不安に思うことや気になることなどがあれば、お気軽にお問い合わせください。