
前回お伝えしたマンジャロと体組成の記事では、運動・体組成のサポートを希望される方へ fan’s との連携をご案内し、「体験談は別記事で」とお伝えしました。
今回は、その fan’s つくば店での体験 を、医師の視点から率直にお伝えします。
この記事でお伝えすること- fan’s連携はどのような方向けか(パーソナルジムで受けられる、もう少し手厚い運動サポート)
- なぜ連携の前に、私自身が体験に行ったのか
- つくば店の雰囲気とカウンセリングの流れ
- 肩こり・下半身の固さなど、個人の課題に合わせた指導
- 「ジムが合わない人には別の選択肢も」— 押し売りではない姿勢
- 辻仲つくばのメディカルダイエット(肥満外来)と fan’s の役割分担

目次
パーソナルジムで、もう少し手厚い運動サポートを—どのような方におすすめ?
「ジムに通わないと、しっかり痩せられないのでは?」と不安に思われる方もいらっしゃるかもしれません。けれども、まずお伝えしたいのは「そうとは限りません」ということです。はじめに、当院のメディカルダイエットの基本からご説明させてください。
臨床研究(SURMOUNT-1試験)では、マンジャロ(チルゼパチド)による体重減少は おおむね15〜21%程度 と報告されています。マンジャロの処方と、医師・看護師からの生活上のアドバイス(食事・タンパク質など)だけでも十分に効果を実感される方が多い
— これが当院の前提で、全員にジム通いをおすすめしているわけではありません。
ただ、減量では落ちた体重の一部に筋肉も含まれます。だからこそ「筋肉をできるだけ守りながら、脂肪を中心に減らす」という減量の“質”を意識したい
— 前回の記事では、この点を体組成データをもとに詳しく解説しました。
あわせて読みたい(前回記事)
マンジャロで筋肉は落ちる?体組成データから考える「健康的に痩せる」コツ
SURMOUNT-1の体組成サブ解析をもとに、脂肪と筋肉のバランスや、筋肉量を守る考え方をお伝えしています。
そのうえで、もう一段、運動面のサポートを濃く受けたい方 向けに、パーソナルスポーツジム fan’s とのコラボ企画をご用意しています。いわば、当院のメディカルダイエットに 「もう少し手厚い運動サポート」というオプション を足すイメージです。
こんな方におすすめ
- マンジャロを始めて、できるだけ効果を最大化したい とお考えの方
- 筋肉量が減ってしまうのではないか と心配されている方
- 運動のやり方が分からない、膝や肩などで 一人では続けにくい 方
- 体組成(脂肪・筋肉)を数値で追いたい方(InBody は2026年7月〜 fan’s で導入予定)
こんな方は、当院の基本サポートだけで十分なことも多い
- マンジャロと生活上のアドバイスで、無理なく進めたい方
- 運動は今のところ積極的に取り入れる予定がない方
- まずは薬の効果と食事面を中心に様子を見たい方
なぜ医師が体験に行ったのか
当院のメディカルダイエットは、マンジャロの処方と医学的フォロー、看護師による食事アドバイスが基本です。運動を無理に勧めることはありません。
それでも、前節でお伝えした 「もう少し手厚い運動サポート」というオプション として、運動面のサポートをもう一段厚くしたい方に向けて、fan’s との連携を進めています。
患者さんにお勧めする前に、雰囲気・内容・スタッフの姿勢を自分の目で確認したい— その思いから、連携を本格的に進める前に fan’s つくば店 を訪れました。
つくば店の第一印象—清潔さと通いやすさ
店内は 清潔で落ち着いた雰囲気 でした。パーソナルジムと聞くと「ガチ筋トレの空間」を想像される方もいらっしゃるかもしれませんが、実際には、相談しやすい、整った空間という印象です。
アクセス面では、提携駐車場 があるとのことで、お車での来店もしやすい環境だと感じました。つくば市の方はもちろん、土浦・石岡・かすみがうら市など近隣からお越しになる方も、通院のついでに気軽に相談できそうです。守谷・研究学園にも店舗があるので、みらい平・みどりのなどTX沿線にお住まいの方なら、ご自宅の近くで無理なく続けられると思います。
カウンセリング—生活と「動かしづらさ」を一緒に整理する
体験では、いきなりトレーニングから始まるのではなく、カウンセリング から入りました。
聞かれた内容の例:
- 普段の生活の状態(仕事のスタイル、睡眠、運動習慣など)
- 食事
- いま、特に健康課題として感じていること
- 動かしづらい部分 はあるか
ここで大切なのは、体重や BMI の数字だけでなく、その人の生活の中で何がつらいか を起点にすることだと感じました。そのうえで、個々人に合ったプラン を組み立てていきます。
私の場合—肩こりと下半身の固さへの対応
私の肩こりは 高校生の頃から 続いていて、日常の生活の質(QOL)を下げてきた長年の悩みです。
消化器内科医として、内視鏡検査・治療で長時間、体を同じ姿勢に保つことも多く、肩・首まわりの負担を感じる場面は少なくありません。原因を一つに決めつけるのは難しいのですが、印象的だったのは、fan’sが こうした仕事や生活のクセからくる体の負担に合わせて、運動を提案してくれた ことです。
カウンセリングでそう伝えると、いきなり肩周りを強くほぐすのではなく、胸を開くようなストレッチ を、ストレッチポール® を使って行いました(当院紹介特典の「ベーシックセブン」でも使われる道具です)。肩こりそのものを直接いじるというより、姿勢の土台から整える イメージに近く、「これなら自宅でも続けられそう」と感じました。
そのうえで、マシンを使い、肩甲骨をピンポイントで動かす練習 も取り入れました。ストレッチで土台を整えたあと、背中・肩甲骨まわりを意識して動かす— という二段構えで、肩こりへの向き合い方がはっきりした印象です。トレーナーがフォームを手で確認しながら進めてくれるので、自分では気づきにくい動きのクセも拾いやすかったと思います。


fan’sつくば店でのスクワット練習。ストレッチポールを支えにハムストリングスを伸ばしながら、膝への負担を抑えたフォームで指導を受けている様子
難しい器具に依存せず、自宅でも実践しやすい 形に落とし込んでくれる— この「続けられる形」への配慮が、臨床家として共感するところでした。
「みんながジム向きとは限らない」— その誠実さ
体験のなかで心に残ったのは、次のような言葉でした。
人によっては、fan’s でトレーニングをするより、プールなどのほうが合う場合もある— そうした提案をすることもある、とのことです。
メディカルダイエットの現場でも、「運動しなさい」と一律に言える人はいません。膝の状態、仕事の時間帯、好み、心理的なハードル— すべて違います。
合う運動を一緒に探す 姿勢は、当院が fan’s と連携するうえで大切にしたい価値観と一致しています。
当院から紹介する場合の入口(簡潔に)
体験記として詳しい料金表はここでは割愛し、fan’s 公式サイト で最新情報をご確認ください。当院経由でご案内する場合の入口だけ、整理します。
| =内容= | |
|---|---|
| 初回カウンセリング | 30分無料 |
| 当院初回特典 | <次の3種類から 1つ を選択> ①ペアストレッチ30分 ②ベーシックセブン30分 (つくば店・池田トレーナー限定) ③紙パックプロテイン200ml×2本 |
| InBody(体組成計) | 2026年7月〜 fan’s に導入予定。 |
当院と fan’s の役割分担
| 当院(辻仲つくば) | fan’s |
|---|---|
| マンジャロ処方・医学的フォロー | 運動・ストレッチ指導 |
| 副作用(消化器症状など)への対応 | InBody・体組成モニタリング (2026年7月〜予定) |
| 看護師による食事アドバイス (タンパク質の目安・コンビニ食材リスト) |
食事管理・プロテイン特典など |
まとめ
fan’s つくば店の体験から、私が特に感じたことを3点にまとめます。
- カウンセリングが丁寧 — 生活と「動かしづらさ」から、個別プランが組まれる
- 肩こりや下半身の固さなど、細かい課題に寄り添う指導 — ストレッチポールで胸を開く土台作り、肩甲骨を動かすマシン練習、膝に負担の少ないスクワットなど
- ジム以外の選択肢も含めて提案する誠実さ — 押し売りではない
マンジャロは臨床研究では 15〜21%程度の体重減少 が報告されており、処方と当院からの生活上のアドバイスだけで十分な方も多い です。
そのうえで、効果を最大化したい方 や 筋肉量が減るのではないかと心配な方 には、fan’s への導線もご案内しています(ご希望の場合)。
「健康的に痩せたい」「運動も相談したい」とお考えの方は、まず 肥満外来 へご相談ください。体組成のデータについては、前回のマンジャロ記事もあわせてご覧ください。

よくある質問
茨城県つくば市竹園
辻仲つくば胃と大腸内視鏡・肛門外科
メディカルダイエットにご興味がある方は、まずはお気軽にご相談ください。
月〜土 9:00〜11:30 / 14:00〜16:30 日曜休診
著者情報
院長
森田 洋平
Youhei Morita

略歴
2007年
杏林大学卒業、東京北社会保険病院で初期臨床研修、つくばメディカルセンター病院で外科研修、埼玉医科大学国際医療センターで消化器外科フェロー。その後、消化器内視鏡、肛門外科を専門とし辻仲病院柏の葉で勤務。勤務の傍ら、聖路加国際大学公衆衛生大学院で内視鏡の検査情報を効率的に伝えるための研究を行いMaster of Public Health(MPH)を取得。
資格
- 日本消化器内視鏡学会専門医
- Master of Public Health (MPH)
所属学会
- 日本外科学会
- 日本消化器外科学会
- 日本消化器内視鏡学会
【参考文献】
SURMOUNT-1試験におけるマンジャロの体重減少・身体機能(QOL)の改善(本試験)
論文名: Tirzepatide Once Weekly for the Treatment of Obesity.
著者: Jastreboff AM, Aronne LJ, Ahmad NN, et al.
掲載誌: N Engl J Med. 2022;387(3):205-216.
(体重減少約15〜21%、SF-36v2身体機能スコアの改善など)
https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa2206038
SURMOUNT-1試験の体組成サブ解析(脂肪量・除脂肪量[lean mass]の変化)
論文名: Body composition changes during weight reduction with tirzepatide in the SURMOUNT-1 study of adults with obesity or overweight.
著者: Look M, Dunn JP, Kushner RF, et al.
掲載誌: Diabetes Obes Metab. 2025;27(5):2720-2729.
