過敏性腸症候群|辻仲つくば胃と大腸内視鏡・肛門外科クリニック|茨城県つくば市の大腸・肛門外科 消化器内科 内視鏡検査

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疾患 DISEASE

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過敏性腸症候群(IBS)とは

過敏性腸症候群(IBS)とは、特に消化器の明らかな疾患がないにもかかわらず、腹痛や便秘、下痢などの症状が慢性的に続く病気です。これは腸の運動が異常に活発になり、刺激に対して過敏に反応することで引き起こされると考えられています。 過敏性腸症候群は、腸の運動機能や腸の神経の感受性、そしてこれらの機能をコントロールする脳の働きに異常が生じることで発生します。内視鏡検査や画像検査、生検、血液検査などの結果に構造的な異常は見られないため、過敏性腸症候群の診断は主に症状に基づいて行われます。検査の結果が正常であることがこの病気の特徴の一つです。 過敏性腸症候群でお困りの方は、当院までお気軽にご相談ください。私たちは患者様一人ひとりの症状に寄り添い、最適な治療方法を提供いたします。

過敏性腸症候群(IBS)の症状

過敏性腸症候群の主な症状として、排便時に伴う腹痛や、排便によって緩和される腹痛があります。この腹痛は便秘や下痢などの排便の頻度や便の硬さの変化と関連しています。痛みは鈍痛やけいれん痛として現れることがあり、通常は下腹部に集中します。その他の症状としては、腹部のふくらみ(膨隆)、便に粘液が混じる状態、排便後の残便感などが挙げられます。 さらに、腹部膨満、ガス、吐き気、頭痛、疲労、抑うつ、不安、筋肉痛、睡眠障害、集中力の低下といった症状も過敏性腸症候群に関連して現れることがあります。 これらの症状は、特に青年期から20代にかけて発症しやすく、症状が発作的に現れたり治まったりするのが特徴です。成人後期に発症することは少ないものの、完全にないわけではありません。発作はほぼ常に目覚めているときに起こり、寝ている間に症状で目覚めることはまれです。 このような症状でお困りの方は、ぜひ当院にご相談ください。患者様一人ひとりに合わせた最適な治療方法をご提供いたします。

過敏性腸症候群(IBS)の原因

過敏性腸症候群(IBS)の原因は明確にはわかっていませんが、いくつかの要因が影響していると考えられています。 多くは、消化管が刺激に対して非常に敏感になり、他の人が感じないような腸内ガスや腸の収縮によって不快感を覚えることがあります。過敏性腸症候群に伴う排便の変化は、腸の異常な収縮と関連していることが多いですが、すべての患者でその異常が見られるわけではなく、異常な収縮が症状と同時に発生することも必ずしもありません。 一部では、胃腸炎をきっかけに過敏性腸症候群の症状が現れることがあります。また、高カロリーや高脂肪の食事が症状を引き起こすこともあります。特定の食品が症状を悪化させる場合もあり、小麦、乳製品、豆類、チョコレート、コーヒー、茶、一部の人工甘味料、アスパラガスやブロッコリーなどの野菜、アンズなどの核果がその例です。これらの食品には、小腸で吸収されにくい炭水化物が含まれており、腸内細菌により発酵されてガスが発生し、腹部膨満やけいれん痛を引き起こします。 急いで食べたり、長時間何も食べなかった後に食事を取ることも、発作を誘発することがありますが、その関連性は一定ではありません。ストレスや不安、抑うつ、恐怖などの感情的な要素や、下剤などの薬、ホルモンの変動も発作や症状の悪化の要因となります。 過敏性腸症候群の症状は、明確なきっかけがない場合にも現れることが多く、すべての誘因がどのように関連しているのかは完全には解明されていません。

過敏性腸症候群(IBS)の検査方法

過敏性腸症候群(IBS)の診断には、まず問診が重要です。医師は、患者様が自覚している症状やその現れ方(頻度、期間、タイミング)、排便の状態について詳しくお尋ねします。また、これまでにかかった病気、食事を含めた生活習慣、感じているストレスの有無なども確認します。 その上で、必要に応じて以下の検査を実施します。

大腸カメラ検査(下部消化管内視鏡検査)

IBSの症状である下痢や便秘をひきおこす重要な疾患として、大腸がんがあります。 まずは、大腸がんではないことを確認するための大腸カメラを行います。 内視鏡を用いて大腸の内部を直接観察し、ポリープや炎症、がんなどの異常がないかを確認します。

血液検査

必要に応じて、血液検査により、他の病気や炎症がないかを確認します。 過敏性腸症候群の診断は、大腸にがんや炎症などの異常がないことを確認した上で初めて行われます。このため、他の可能性のある病気を除外するための検査が重要です。 当院では、患者様の症状をしっかりと把握し、適切な検査を通じて過敏性腸症候群の診断と治療を行います。お困りの方はぜひご相談ください。

過敏性腸症候群(IBS)の治療方法

過敏性腸症候群(IBS)の治療には主に生活習慣の改善と薬物療法の2つのアプローチがあります。

生活習慣の改善

過敏性腸症候群の症状を緩和するためには、まず食事や生活習慣の見直しが重要です。具体的には以下の点に注意する必要があります。 ・規則正しい食事:暴飲暴食を避け、3食を規則正しく摂取する。 ・高脂肪食の制限:高脂肪食を控えることで症状の悪化を防ぎます。 ・アルコールの制限:アルコールの摂取を控えます。 ・十分な休息:ストレスを溜めずに、十分な睡眠と休養をとる。 ・特定食品の制限:小麦、乳製品、豆類、チョコレート、カフェインを含む食品、一部の人工甘味料など、症状を悪化させる可能性のある食品を控える。 さらに、適度な運動や発酵食品の摂取が症状の軽減に役立つことがあります。便秘型の方は食物繊維を多く摂り、下痢型の方は香辛料などの刺激物を避けると良いでしょう。 一般的な事項ばかりでがっかりされたかたもいると思いますが、こういった症状にたいしての治療において、裏技のようなものは基本的には存在しません。地道にできることをできる範囲でやるようにしましょう。

薬物療法

生活習慣の改善だけでは十分に症状が改善されない場合、薬物療法を検討します。過敏性腸症候群のタイプ(下痢型、便秘型、混合型、分類不能型)や便の状態、腹痛の症状に応じて、以下のような薬を使用します。 ・消化管機能調節薬:腸の運動を整える薬です。 ・プロバイオティクス:ビフィズス菌や乳酸菌など、腸内環境を改善するための製剤。 ・分子重合体:便の水分バランスを調整します。

【下痢型の方には】 ・セロトニン3受容体拮抗薬:腸の運動異常を改善します。 ・止痢薬:下痢を抑えます。

【便秘型の方には】 ・粘膜上皮機能変容薬:便を柔らかくします。 ・下剤:便秘に対して使用します。

【全般的な症状には】 ・抗コリン薬:お腹の痛みを和らげます。

心理療法

過敏性腸症候群の発作にはストレスや不安が関与していることが多いため、心理療法も有効です。必要に応じて、抗不安薬などの心理的要因の改善が期待される薬を使用します。また、ストレス管理のためのカウンセリングやリラクゼーション法も役立ちます。 過敏性腸症候群の治療は、患者様一人ひとりの症状や生活スタイルに合わせてカスタマイズされます。当院では、丁寧な問診と適切な検査を通じて、最適な治療方法をご提案いたします。お困りの方はぜひご相談ください。

過敏性腸症候群(IBS)で不安であったりお困りの方は当院までご相談ください

過敏性腸症候群(IBS)は治療が難しい病気ですが、根本的な改善を目指しながら上手に付き合っていくことが大切です。当院では、患者様の生活環境や個々の症状に合わせた最適な治療法をご提案することを心がけています。 長い間この病気に悩まされている方や、治療を諦めてしまった方も、まずは一度当院にご相談ください。専門医が丁寧に診察し、患者様一人ひとりに最適な治療法を一緒に見つけていきます。皆様の健康を全力でサポートさせていただきますので、お気軽にご相談ください。