妊娠中に「痔になってしまった」「もともとあった痔が急に悪化した」と悩んでいる方は少なくありません。妊娠中は身体に大きな変化が起こるため、痔のリスクが高まりやすい時期です。しかし、「妊娠中だから病院には行きにくい」と我慢してしまう方がとても多いのが現状です。
茨城県つくば市の辻仲つくば胃と大腸内視鏡・肛門外科クリニックは、消化器・肛門外科の専門グループである辻仲病院グループに所属する専門クリニックです。妊娠中の痔の対処法や受診のタイミングについて、院長の森田洋平が丁寧にご説明します。
- ✅ 妊娠中に痔が悪化しやすい理由とそのメカニズム
- ✅ 妊娠中でも実践できる痔の対処法と注意点
- ✅ どのタイミングで肛門外科を受診すべきか
- ▸ 妊娠中に痔で悩んでいるのはあなただけではありません
- ◦ よくある誤解:「妊娠中は何もできないから受診しても意味がない」
- ◦ 「産後になれば治る」と思っているうちに悪化することも
- ▸ なぜ妊娠中は痔になりやすいのか?原因とメカニズム
- ◦ 痔の種類と妊娠中に多いタイプ
- ◦ 産後も油断は禁物——産後に悪化するケース
- ▸ 妊娠中の痔の対処法——日常生活でできること
- ◦ ① 便秘を防ぐ食事と水分補給
- ◦ ② トイレの時間を短くし、強くいきまない
- ◦ ③ 肛門を清潔に保つ・長時間の座位を避ける
- ▸ 妊娠中の痔、どんな治療が受けられる?受診のタイミングは?
- ◦ 妊娠中に受けられる主な対応
- ◦ こんな症状は早めに受診してください
- ◦ 産後の治療も見据えた計画的な受診を
- ▸ 辻仲つくば胃と大腸内視鏡・肛門外科クリニックの痔診療のこだわり
- ▸ 妊娠中の痔に関するよくあるご質問
- ◦ つくば市・茨城県南エリアの方、痔のお悩みはご相談ください
目次
妊娠中に痔で悩んでいるのはあなただけではありません
「妊娠してから痔になってしまった」「排便のたびに痛みや出血があって怖い」「お産に影響しないか心配」——こうしたご不安を抱えながら、なかなか受診に踏み切れない妊婦さんは多くいらっしゃいます。
実際に、妊婦さんの30〜40%に痔のトラブルが起きるともいわれており、妊娠中の痔はとても身近な症状です(個人差があります)。しかし「妊娠中だから薬も使えない」「産婦人科で相談しにくい」といった理由で、何ヶ月も我慢してしまうケースが後を絶ちません。
痔は放置すると症状が進行してしまうことがあります。「産後に落ち着くだろう」と思っていても、出産時のいきみでさらに悪化するケースもあります。つくば市・茨城県南エリアにお住まいの妊婦さんも、一人で悩まず、まず専門の肛門外科にご相談いただくことをお勧めします。
よくある誤解:「妊娠中は何もできないから受診しても意味がない」
「妊娠中は薬が使えないから、病院に行っても仕方がない」と思っている方は多いのですが、これは誤解です。妊娠中でも安全に使用できる外用薬や生活習慣の改善指導など、できることは数多くあります。専門医が症状の程度を正確に評価し、妊娠週数や状態に合わせた対応を提案することが重要です。
また、出血が続く場合や強い痛みがある場合は、痔以外の原因が隠れている可能性もゼロではありません。自己判断で放置せず、専門の肛門外科を受診することが大切です。
「産後になれば治る」と思っているうちに悪化することも
出産時の強いいきみによって、妊娠中よりも痔が進行してしまう場合があります。また、産後は育児で忙しく、なかなか自分の体のことを後回しにしてしまいがちです。妊娠中から適切な対処をしておくことが、産後の快適な生活にもつながります。
なぜ妊娠中は痔になりやすいのか?原因とメカニズム
妊娠中に痔が起こりやすい・悪化しやすいのには、いくつかの医学的な理由があります。主なメカニズムを整理してご説明します。
Point 01
子宮の増大による肛門周囲の血行障害
妊娠が進むにつれて子宮が大きくなり、骨盤内の静脈を圧迫します。この圧迫によって肛門周辺の血液の流れが滞り、静脈がうっ血して痔核(いぼ痔)が形成・悪化しやすくなります。特に妊娠後期になると子宮の重さが増すため、症状が出やすい時期です。
Point 02
妊娠中の便秘による肛門への負担増加
妊娠中はプロゲステロン(黄体ホルモン)の影響で腸の蠕動運動が低下し、便秘になりやすくなります。便秘によって硬い便が肛門を傷つけることで切れ痔(裂肛)が起こりやすくなり、また強くいきむことで痔核への負担も増します。鉄剤などの妊婦向けサプリメントも便秘を悪化させることがあります。
Point 03
出産時のいきみによる痔核の悪化リスク
分娩時に強くいきむことで、肛門への圧力が急激に高まります。もともと痔核がある方では、このタイミングで脱出(脱肛)や外痔核の血栓形成が起こりやすくなります。妊娠中から適切なケアをしておくことが、出産後の回復にも影響します。
痔の種類と妊娠中に多いタイプ
痔には主に「内痔核(いぼ痔・内側)」「外痔核(いぼ痔・外側)」「裂肛(切れ痔)」「痔瘻(あな痔)」の4種類があります。妊娠中は特に内痔核・外痔核・裂肛の3タイプが多く見られます。
内痔核は排便時の出血や脱出が主な症状で、痛みが少ない場合もあります。外痔核は肛門の外側にできるため痛みを感じやすく、血栓が形成されると急激な痛みが出ることがあります。裂肛は硬い便が肛門の皮膚を傷つけることで起こり、排便時の鋭い痛みや出血が特徴です。
産後も油断は禁物——産後に悪化するケース
出産後は一時的に症状が落ち着くこともありますが、産後の長時間授乳による座位継続や、産後の便秘によって症状が再燃・悪化するケースも少なくありません。産後の育児で疲弊している時期に痔の症状が強くなると、QOL(生活の質)に大きく影響します。
妊娠中の痔の対処法——日常生活でできること
妊娠中の痔の対処は、まず生活習慣の改善が基本となります。薬を使う前に、日々の生活で実践できる対処法を正しく知っておくことが大切です。
① 便秘を防ぐ食事と水分補給
便秘は痔の最大の悪化要因です。食物繊維を多く含む野菜・きのこ・海藻・豆類を積極的に摂り、毎日1.5〜2リットル程度の水分をこまめに補給しましょう。朝食後に便意がなくてもトイレに座る習慣をつけることも、腸の動きを整えるうえで効果が期待できます。
② トイレの時間を短くし、強くいきまない
トイレで長時間座り続けると、肛門周囲の静脈に圧がかかり続けます。トイレの時間は3〜5分を目安に、スマートフォンを持ち込まないようにするだけでも肛門への負担が減らせます。また、便意がないのに強くいきむのは裂肛や痔核悪化の原因になります。
③ 肛門を清潔に保つ・長時間の座位を避ける
排便後はウォシュレットや柔らかいトイレットペーパーで優しく清潔にする習慣をつけましょう。ゴシゴシと強く拭くことは皮膚への刺激になります。また、長時間座り続ける姿勢は肛門への血流を悪化させるため、1時間に1回程度は立ち上がって軽く歩くことを意識してください。
⚠ 妊娠中の市販薬使用には注意が必要です
市販の痔の薬(外用薬・座薬など)の中には、妊娠中の使用に注意が必要な成分が含まれている場合があります。自己判断で市販薬を使用する前に、必ず産婦人科医または肛門外科専門医に相談してください。医師の指示のもとで使用できる薬剤もありますので、一人で悩まずご相談ください。
妊娠中の症状が軽度な場合は、上記の生活習慣改善だけでも痔の症状が和らぐことが期待できます(個人差があります)。しかし症状が改善しない場合や、出血・痛みが強い場合は、専門の肛門外科への受診をお勧めします。
妊娠中の痔、どんな治療が受けられる?受診のタイミングは?
妊娠中でも、状態に応じて専門医が適切な対応を行うことができます。「妊娠中だから何もできない」と諦めるのではなく、症状の程度を正確に評価してもらうことが最初の大切なステップです。
妊娠中に受けられる主な対応
✅ 妊娠中に行いやすい対応
- 専門医による症状の評価・診断
- 生活習慣・食事指導
- 妊娠中でも使用できる外用薬の処方(医師判断)
- 便通を整える薬剤の調整
- 症状の経過観察と適切なタイミングの判断
- 産婦人科との連携・情報共有
⚠ 妊娠中に注意が必要な対応
- 外科的手術(原則として産後に検討)
- 硬化療法などの注射療法(妊娠週数・状態による)
- 内服薬の種類(成分によっては使用制限あり)
- 自己判断での市販薬使用
こんな症状は早めに受診してください
以下のような症状がある場合は、我慢せずに早めに肛門外科専門医に相談することをお勧めします。
- 排便時の出血が繰り返される(便器が真っ赤になるほどの出血など)
- 肛門の痛みが強く、座ることもつらい
- 肛門の外側に硬いしこりができて急に痛み出した(血栓性外痔核の疑い)
- 痔核が飛び出して自分で戻せない
- 肛門周囲に熱感・腫れ・発熱がある(肛門周囲膿瘍の疑い)
産後の治療も見据えた計画的な受診を
妊娠中は症状の緩和と経過観察を中心に行い、手術が必要な場合は産後に改めて治療を検討するケースが一般的です。当院では妊娠中から受診していただくことで、出産後もスムーズに治療につなげる継続的なサポートが可能です。
また、当院には木曜日に女性医師が担当しておりますので、女性の医師に診てもらいたいという方もお気軽にご予約ください。
辻仲つくば胃と大腸内視鏡・肛門外科クリニックの痔診療のこだわり
つくば市・茨城県南エリアの患者さんが、痔の症状について気軽に・安心して相談できる環境づくりにこだわっています。当院の痔診療の特徴をご紹介します。
- 消化器・肛門外科の専門グループ「辻仲病院グループ」所属
長年にわたり消化器・肛門疾患の診療を専門としてきたグループクリニックです。専門性の高いチーム診療を提供しています。 - ⚕ 女性医師が木曜日に担当(女性患者さんも安心)
肛門の症状は特に女性にとって相談しにくい部位です。女性医師に診ていただきたい方は木曜日にご予約ください。 - 痔の日帰り手術に対応
症状の程度によっては、入院不要の日帰り手術も検討できます。忙しい方でも治療を受けやすい体制を整えています。 - グループ病院(辻仲病院柏の葉)との連携体制
入院が必要な治療や手術についても、グループ病院と連携して対応します。クリニックから病院へシームレスに引き継げる安心感があります。 - 24時間WEB予約・オンライン診療に対応
育児中で日中に電話できない方や、まず相談だけしたい方にも対応できるよう、24時間いつでもWEB予約が可能です。
⚕ 院長 森田洋平より
妊娠中の痔は、決して珍しいことではありません。しかし「妊娠中だから仕方ない」「産後に治るだろう」と我慢を続けてしまう方が非常に多く、症状が深刻になってから来院されるケースも見受けられます。
私はこれまで、辻仲病院柏の葉での肛門外科診療を通じて多くの患者さんの痔のお悩みに向き合ってきました。妊娠中でも、状態をきちんと評価することで、できる対処は多くあります。つくばおよび茨城県南のかたが、肛門の症状についても気軽に受診できるクリニックを目指しています。一人で悩まず、まずはご相談ください。
妊娠中の痔に関するよくあるご質問
Q. 妊娠中に肛門外科を受診しても大丈夫ですか?産婦人科の先生に話すべきでしょうか?
A. 妊娠中でも肛門外科の受診は問題ありません。受診の際は妊娠週数や経過をお伝えください。必要に応じて産婦人科との情報共有も行います。産婦人科の先生への報告や相談も並行して行っていただくことで、より安心して治療に臨めます。
Q. 妊娠中の痔は産後に自然に治りますか?
A. 軽度の痔(特に妊娠中に初めて出た痔核)は、産後に子宮が縮小するとともに症状が軽減するケースもあります(個人差があります)。ただし、すべての方が自然に改善するわけではなく、産後も症状が続いたり、出産時のいきみで悪化したりするケースもあります。産後も症状が続く場合は、改めて専門外来を受診されることをお勧めします。
Q. 痔の日帰り手術は妊娠中でも受けられますか?
A. 妊娠中の外科的手術は原則として産後に行うことが推奨されており、当院でも妊娠中の手術は基本的に行っておりません。ただし、血栓性外痔核など急性の強い痛みを伴うケースでは、緊急性に応じた対応を検討する場合があります。詳しくは診察時にご相談ください。日帰り手術は産後のご状態が落ち着いた時期に改めてご検討いただけます。
この記事のまとめ
- ✅ 妊娠中の痔は珍しくなく、子宮の増大・便秘・いきみなどが主な原因
- ✅ 便秘予防・トイレの習慣改善・清潔保持など、日常生活での対処が基本
- ✅ 妊娠中でも肛門外科受診は可能。症状の評価と生活指導・薬の調整が期待できる
- ✅ 出血・強い痛み・しこりなどの症状がある場合は早めに専門医へ
- ✅ 当院は女性医師在籍(木曜)・グループ病院連携・24時間WEB予約に対応
つくば市・茨城県南エリアの方、痔のお悩みはご相談ください
妊娠中の痔のこと、産後の治療のこと、どんな小さなことでもお気軽にご相談ください。専門の肛門外科医が、あなたの状態に合わせた対応をご提案します。24時間WEB予約受付中です。まずはお気軽にご相談ください
※本記事は医療情報の提供を目的としたものであり、特定の診断・治療を保証するものではありません。症状や治療方針は個人差があります。実際の診療については必ず医師にご相談ください。
辻仲つくば胃と大腸内視鏡・肛門外科クリニック|〒305-0032 茨城県つくば市竹園1-4-1 南3パークビル2階|つくばエクスプレス「つくば駅」A3・A4出口より徒歩5分
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辻仲つくば胃と大腸内視鏡・肛門外科クリニック
妊娠中の痔のお悩みにも、体の状態に配慮しながら対応します。女性医師による診察もご利用いただけますので、お気軽にご相談ください。
〒305-0032 茨城県つくば市竹園1-4-1 南3パークビル2階/つくばエクスプレス「つくば駅」A3・A4出口より徒歩5分
診療時間 9:00〜11:30・14:00〜16:30(月〜土)/休診:日曜・祝日
監修医師プロフィール

院長 森田 洋平
こんにちは、辻仲つくば胃と大腸内視鏡・肛門外科院長の森田です。
本院は消化器科・肛門科の専門病院である辻仲病院グループに所属するクリニックです。
つくばおよび茨城県南のかたの胃腸症状や肛門症状の不安に対応していきたいと思っています。
大規模アンケート検査の結果によると、日本では80%以上の人が、内視鏡検査に対してつらいと思っているという結果がでています。
私も10年前に辻仲病院に来るまで、つらい内視鏡検査が当たり前だと思っていたので、辻仲病院での内視鏡検査を経験して、こんなに苦痛が少なく検査ができるのかとびっくりしました。
一方で、いまだに80%以上のかたが内視鏡検査がつらいと思っており、医療機関への受診のしやすさ、情報を伝える方法も含めたより便利な診療体制を作りたいと考え、勤務の傍ら公衆衛生大学院(MPH)で研究しました。
辻仲つくば胃と大腸内視鏡・肛門外科では、そういった検査自体の苦痛の少なさ、便利に検査や治療を受けられる体制、安心して検査や治療を受けていただくための情報提供について追求していきたいと思っています。
もちろん、入院が必要な治療・手術についてはグループ病院の辻仲病院柏の葉と連携して治療にあたるため、安心して受診できる体制づくりにも邁進しています。
つくばおよび茨城県南のかた が、胃腸の症状や肛門の症状について、気軽に受診できるクリニックづくりをしていきます。
資格・所属学会:略歴、2007年、杏林大学卒業、東京北社会保険病院で初期臨床研修、つくばメディカルセンター病院で外科研修、埼玉医科大学国際医療センターで消化器外科フェロー。その後、消化器内視鏡、肛門外科を専門とし辻仲病院柏の葉で勤務。勤務の傍ら、聖路加国際大学公衆衛生大学院で内視鏡の検査情報を効率的に伝えるための研究を行いMaster of Public Health(MPH)を取得。、資格、日本消化器内視鏡学会専門医、Master of Public Health (MPH)、所属学会、日本外科学会、日本消化器外科学会、日本消化器内視鏡学会
※ 本記事は医療広告ガイドラインに基づき、監修のもと作成しています。治療の効果・費用・期間には個人差があります。詳細は必ず医師にご確認ください。