痔の市販薬の選び方|種類・成分・使い方をわかりやすく解説|辻仲つくば胃と大腸内視鏡・肛門外科クリニック|茨城県つくば市の大腸・肛門外科 消化器内科 内視鏡検査

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痔の市販薬の選び方|種類・成分・使い方をわかりやすく解説

公開日:2026年06月24日 / 更新日:2026年06月19日

「痔の市販薬って種類が多すぎて、どれを選べばいいかわからない」「薬局で恥ずかしくて相談できなかった」——そんなお悩みを抱えていませんか?

市販の痔薬は坐剤・軟膏・内服薬など多くの種類があり、症状によって選び方が異なります。間違った薬を選んでしまうと、なかなか症状が改善しないこともあります。

この記事でわかること

  • ✅ 痔の市販薬の種類と成分の違い
  • ✅ 症状別(いぼ痔・切れ痔・痔ろう)の選び方のポイント
  • ✅ 市販薬で改善しない場合に受診すべきタイミング

痔の悩みを市販薬で解決しようとしている方へ

「痔かもしれないけど、病院に行くのは恥ずかしい」「まず市販薬で様子を見たい」——そう考える方は非常に多くいらっしゃいます。実際、肛門の症状はデリケートな部位だからこそ、なかなか受診に踏み切れないという声をよく耳にします。

しかし、痔にはいくつかの種類があり、種類によって適した薬が異なります。薬局に並ぶ痔薬の多さに戸惑った経験がある方も多いのではないでしょうか。「坐剤と軟膏はどう違うの?」「内服薬だけでも効く?」といった疑問を解消するため、この記事では痔の市販薬の選び方を詳しくご説明します。

茨城県つくば市・茨城県南エリアにお住まいで「ドラッグストアで何度も薬を買い直しているが症状が改善しない」「市販薬を使っているうちに悪化した気がする」という方は、ぜひ最後までお読みください。

痔は日本人の約3人に1人が経験する身近な病気

痔は日本人の約3人に1人が経験するといわれるほど一般的な疾患です。男女問わず、あらゆる年代に起こりえます。にもかかわらず、肛門という部位の特性上、人に相談しにくく、症状を放置してしまう方が少なくありません。

市販薬はあくまで一時的な症状の緩和が目的であり、痔の根本的な原因へのアプローチは専門医の診察が必要です。まずは市販薬の正しい選び方を理解し、適切なタイミングで受診の判断をしていただくことが大切です。

よくある誤解:「市販薬で治る」は正しくない場合がある

「市販薬を塗り続ければ痔は治る」と思っている方は多いですが、これは誤解の場合があります。市販薬で症状(かゆみ・痛み・出血など)が一時的に和らいでも、痔核(いぼ)自体が縮小するわけではありません。内痔核が進行している場合や、痔ろうが疑われる場合は、市販薬では対応が難しく、専門医による診察・治療が必要です。

痔の種類と主な症状|まず自分の痔を知ることが選び方の第一歩

市販薬を正しく選ぶためには、まず自分の症状がどの種類の痔に当てはまるかを理解することが重要です。痔には大きく3種類あります。

Point 01 いぼ痔(痔核)

肛門周囲の血管が膨らんでできる「こぶ」

痔の中でもっとも多い種類です。肛門の内側にできる「内痔核」と、外側にできる「外痔核」に分かれます。内痔核は初期には痛みがなく出血だけが症状のことも多く、外痔核は血栓(血の塊)ができると強い痛みを伴うことがあります。排便時の出血・脱出・違和感などが主な症状です。

Point 02 切れ痔(裂肛)

肛門の皮膚が切れる痔・排便時の鋭い痛みが特徴

便秘による硬い便や下痢が原因で肛門の皮膚が裂けた状態です。排便のたびに鋭い痛みが走り、少量の出血を伴うことがあります。慢性化すると傷が深くなり、肛門が狭くなる「肛門狭窄」を引き起こすこともあります。

Point 03 痔ろう(肛門周囲膿瘍・痔瘻)

肛門周囲に膿のトンネルができる痔・市販薬では対応不可

細菌感染により肛門周囲に膿が溜まり、皮膚との間にトンネル状のルートができる状態です。強い痛み・発熱・腫れを伴うことが多く、市販薬では対応できないため、速やかな専門医受診が必要です。

痔の重症度(グレード)について

内痔核にはゴリガー分類(Ⅰ〜Ⅳ度)という重症度の目安があります。Ⅰ度(出血のみ)やⅡ度(排便時に脱出するが自然に戻る)は軽症〜中等症で、市販薬が一定の効果を示すことがあります。Ⅲ度(手で戻さないと戻らない)やⅣ度(常に脱出している)は市販薬での対応が難しく、専門的な治療が必要です。重症度の判断は自己判断が難しいため、症状が続く場合は専門医への相談をご検討ください(個人差があります)。

痔の市販薬の種類と選び方|剤形・成分を徹底比較

ドラッグストアに並ぶ痔の市販薬は、大きく「坐剤(座薬)」「軟膏」「内服薬」の3種類に分けられます。それぞれの特徴・メリット・デメリットを整理してみましょう。

剤形別:坐剤・軟膏・内服薬の比較表

剤形主な対象部位向いている症状使いやすさ
坐剤(座薬)肛門の内側内痔核・出血・炎症△ 慣れが必要
軟膏肛門の内側・外側切れ痔・外痔核・かゆみ◯ 塗りやすい
内服薬全身・血流改善いぼ痔の腫れ・出血◎ 飲むだけ

坐剤(座薬)のメリット・デメリット

✅ メリット

  • 肛門内部に直接作用するため、内痔核への効果が期待できる
  • 炎症・出血・腫れに対して比較的速やかに作用しやすい
  • 軟膏よりも使用後の手の汚れが少ない

⚠ デメリット

  • 肛門外側(外痔核・切れ痔)には効きにくい場合がある
  • 挿入に慣れるまで使用しにくいと感じる方もいる
  • 保管が常温では溶けやすいため冷所保存が必要

軟膏のメリット・デメリット

✅ メリット

  • 肛門の内側・外側の両方に使いやすい
  • 切れ痔(裂肛)に対して塗布しやすい剤形
  • 患部に直接ぬれるため、かゆみ・痛みへの局所作用が期待できる

⚠ デメリット

  • 肛門内部の深い部分への到達には限界がある
  • 使用後に手が汚れやすい(ノズル付き製品なら軽減)
  • 外出先での使用がやや不便

内服薬のメリット・デメリット

✅ メリット

  • 飲むだけなので外出中でも使いやすい
  • 血行促進・静脈を強化する成分が配合されているものが多い
  • 局所への直接塗布に抵抗がある方でも使いやすい

⚠ デメリット

  • 局所への即効性は坐剤・軟膏より劣る場合がある
  • 切れ痔の痛み・かゆみへの直接的な効果は限定的
  • 他の薬との飲み合わせを確認する必要がある

⚠ 市販薬を使用する際の注意点

市販の痔薬はあくまで症状の一時的な緩和を目的としています。2週間程度使用しても症状が改善しない場合、または症状が悪化する場合は、自己判断での継続使用を避け、専門医への受診をご検討ください。特に大量出血・強い痛み・発熱を伴う場合は速やかな受診が必要です。なお、市販薬の効果には個人差があります。

まずはお気軽にご相談ください

市販薬の主な成分と症状別の選び方のポイント

痔の市販薬に含まれる成分は複数あり、それぞれに異なる働きがあります。成分を理解することで、より自分の症状に合った薬選びができます

よく使われる主な有効成分

成分名主な働き向いている症状
ステロイド(プレドニゾロン等)炎症を抑える腫れ・かゆみ・炎症
局所麻酔薬(リドカイン等)痛みを和らげる切れ痔・外痔核の痛み
止血成分(カルバゾクロム等)出血を抑える内痔核の出血
血管収縮成分(ナファゾリン等)腫れを引かせるいぼ痔の腫れ
静脈血管強化成分(ビタミンE・ヘスペリジン等)静脈を強くする内服薬・いぼ痔全般

症状別の市販薬の選び方まとめ

いぼ痔(内痔核)で出血が主な症状の方:止血成分・ステロイド配合の坐剤または軟膏が選択肢のひとつです。内痔核は肛門の内側にできるため、坐剤が局所に届きやすい場合があります。

いぼ痔(外痔核)で腫れ・痛みがある方:局所麻酔薬やステロイドを含む軟膏を、患部に直接塗布するタイプが使いやすい場合があります。

切れ痔で排便時の痛みが気になる方:局所麻酔成分・創傷治癒成分を含む軟膏が症状の緩和に役立つことがあります。便を柔らかくする食事・水分摂取との組み合わせが重要です。

症状は軽いが外出が多く使いやすさを重視する方:静脈強化成分配合の内服薬が生活スタイルに合う場合があります。ただし、単独使用では局所への効果に限りがあることを理解しておきましょう。

⚠ ステロイド成分の長期使用には注意が必要です

ステロイド配合の市販薬は炎症を抑える効果が期待できますが、長期間にわたる使用は皮膚の薄化や感染リスクの観点から注意が必要です。添付文書に記載の使用期限・用量を守り、症状が改善しない場合は使用を中止して専門医に相談することをおすすめします。

市販薬だけでは対応が難しい場合|専門医への受診を検討するタイミング

市販薬は手軽に入手できる便利なツールですが、すべての痔の症状に対応できるわけではありません。以下のような状態に当てはまる場合は、早めの専門医受診をご検討ください。

こんな症状は早めに受診を

  • 2週間以上市販薬を使っても症状が改善しない
  • ✅ 排便時に大量の出血が続いている
  • ✅ 肛門周囲が腫れて強い痛みや発熱を伴う(痔ろうの疑い)
  • ✅ 内痔核が肛門の外に出たまま戻らない
  • ✅ 血便が続いており、大腸がんや他の疾患との区別がついていない

特に血便は痔だけでなく大腸がんや潰瘍性大腸炎などの疾患でも起こりえます。自己判断で「痔からの出血だろう」と放置することは危険な場合があります。出血が続く場合は、大腸内視鏡検査を含む精密検査をご検討ください。

痔の日帰り手術という選択肢もあります

「手術が必要と言われたら入院しなければならないのでは」と思われる方もいらっしゃいますが、痔の治療の中には外来(日帰り)で対応できるものもあります。市販薬で対応できる段階を過ぎてしまった場合でも、入院せずに治療できる可能性がありますので、まずは専門医への相談をおすすめします(症状・重症度によって対応は異なります)。

辻仲つくば胃と大腸内視鏡・肛門外科クリニックの肛門外科へのこだわり

茨城県つくば市・茨城県南エリアで肛門の症状にお悩みの方に、当院が選ばれる理由をご紹介します。

  • 消化器・肛門外科専門グループ所属|辻仲病院グループの専門ノウハウを活かした肛門外科診療を提供しています。
  • 日本大腸肛門病学会専門医・日本消化器内視鏡学会専門医が在籍|資格を持つ医師によるチーム診療で、専門性の高い治療をご提供しております。
  • 女性医師が木曜日に担当|女性の患者様が肛門の症状を気軽に相談できる環境を整えています。
  • 痔の日帰り手術に対応|入院の必要がなく、お仕事や日常生活への影響を抑えた治療が可能な場合があります(症状により異なります)。
  • グループ病院(辻仲病院柏の葉)との連携体制|入院や高度な手術が必要な場合にも、グループ病院と連携してサポートします。

⚕ 院長・森田洋平より

「痔は市販薬で何とかしよう」と思っている方がとても多いのが現実です。もちろん、軽症の場合は市販薬が症状の緩和に役立つことがあります。しかし、症状が続いているにもかかわらず受診をためらってしまう方が、つくばや茨城県南エリアにも多くいらっしゃいます。

肛門の症状は「恥ずかしい」という気持ちから受診を先延ばしにしてしまいがちですが、専門医の立場から申し上げると、痔は早期に適切な治療を受けることで、生活の質が大きく改善することが期待できます。

当院は消化器・肛門外科の専門病院グループに所属しており、日帰り手術への対応や女性医師の在籍など、受診しやすい環境づくりに取り組んでおります。「まず話を聞いてほしい」という段階でも、お気軽にご相談ください。

よくある質問|痔の市販薬について

Q. 市販の痔薬はどれくらいの期間使い続けてよいですか?

A. 一般的には1〜2週間程度を目安とし、改善が見られない場合は使用を中止して専門医を受診することをおすすめします。特にステロイド配合の製品は、添付文書の用量・使用期間を守ることが重要です。長期使用の適否については薬剤師や医師にご確認ください(個人差があります)。

辻仲つくば胃と大腸内視鏡・肛門外科クリニック

市販薬で改善しない痔や、繰り返す症状の診察・治療に対応しています。痔の状態に合わせた選択肢をご提案しますので、お気軽にご相談ください。

〒305-0032 茨城県つくば市竹園1-4-1 南3パークビル2階/つくばエクスプレス「つくば駅」A3・A4出口より徒歩5分
診療時間 9:00〜11:30・14:00〜16:30(月〜土)/休診:日曜・祝日

監修医師プロフィール

著者写真

院長 森田 洋平

こんにちは、辻仲つくば胃と大腸内視鏡・肛門外科院長の森田です。
本院は消化器科・肛門科の専門病院である辻仲病院グループに所属するクリニックです。
つくばおよび茨城県南のかたの胃腸症状や肛門症状の不安に対応していきたいと思っています。

大規模アンケート検査の結果によると、日本では80%以上の人が、内視鏡検査に対してつらいと思っているという結果がでています。
私も10年前に辻仲病院に来るまで、つらい内視鏡検査が当たり前だと思っていたので、辻仲病院での内視鏡検査を経験して、こんなに苦痛が少なく検査ができるのかとびっくりしました。
一方で、いまだに80%以上のかたが内視鏡検査がつらいと思っており、医療機関への受診のしやすさ、情報を伝える方法も含めたより便利な診療体制を作りたいと考え、勤務の傍ら公衆衛生大学院(MPH)で研究しました。
辻仲つくば胃と大腸内視鏡・肛門外科では、そういった検査自体の苦痛の少なさ、便利に検査や治療を受けられる体制、安心して検査や治療を受けていただくための情報提供について追求していきたいと思っています。
もちろん、入院が必要な治療・手術についてはグループ病院の辻仲病院柏の葉と連携して治療にあたるため、安心して受診できる体制づくりにも邁進しています。

つくばおよび茨城県南のかた が、胃腸の症状や肛門の症状について、気軽に受診できるクリニックづくりをしていきます。

資格・所属学会:略歴、2007年、杏林大学卒業、東京北社会保険病院で初期臨床研修、つくばメディカルセンター病院で外科研修、埼玉医科大学国際医療センターで消化器外科フェロー。その後、消化器内視鏡、肛門外科を専門とし辻仲病院柏の葉で勤務。勤務の傍ら、聖路加国際大学公衆衛生大学院で内視鏡の検査情報を効率的に伝えるための研究を行いMaster of Public Health(MPH)を取得。、資格、日本消化器内視鏡学会専門医、Master of Public Health (MPH)、所属学会、日本外科学会、日本消化器外科学会、日本消化器内視鏡学会

※ 本記事は医療広告ガイドラインに基づき、監修のもと作成しています。治療の効果・費用・期間には個人差があります。詳細は必ず医師にご確認ください。