GLP-1治療の通院頻度〜初診から維持期までの受診スケジュール|辻仲つくば胃と大腸内視鏡・肛門外科クリニック|茨城県つくば市の大腸・肛門外科 消化器内科 内視鏡検査

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GLP-1治療の通院頻度〜初診から維持期までの受診スケジュール

公開日:2026年03月04日 / 更新日:2026年02月24日

GLP-1治療を始める前に知っておきたい通院の実際

肥満症治療として注目されるGLP-1受容体作動薬ですが、「どのくらいの頻度で通院が必要なのか」という疑問をお持ちの方は多いのではないでしょうか。

仕事や家庭の都合もある中で、治療を続けるためには通院スケジュールの見通しが重要です。実際の診療現場では、治療の段階によって通院頻度が変わり、オンライン診療の活用も広がっています。

本記事では、GLP-1治療における初診から維持期までの受診スケジュールについて詳しく解説します。

治療開始時の診察内容、薬剤増量期の通院ペース、維持期の受診間隔、そしてオンライン診療の可能性まで、実際の診療で経験する流れをお伝えします。

初診時の診察内容と治療適応の判断

GLP-1治療を開始する際、初診では治療の適応を慎重に判断します。

まず、身長と体重からBMI(Body Mass Index)を算出し、肥満の程度を評価します。

初診時には血液検査が必須となります。肝機能・腎機能・血糖値・脂質などを確認し、GLP-1製剤の使用に問題がないかを評価します。過去に膵炎の既往がある方は、GLP-1製剤の使用が原則として禁忌となります。

また、現在服用中の薬剤についても詳しく確認します。

問診では、食事習慣・運動習慣・ストレス状況・睡眠時間など、生活全般について伺います。GLP-1治療は薬だけで完結するものではなく、生活習慣の改善と並行して行うことで最大の効果が得られるからです。

初診時の診察料は、当院の場合、自費診療で3,300円です。ただし、診察の結果でマンジャロを処方した場合は、1ヶ月の薬剤代の20,000円の中に診察代を含む形としています。健診結果などがなく、血液検査を行う場合は2,400円追加となります。

治療開始の判断基準

治療を開始できるかどうかは、以下の条件を総合的に判断します。

  • 血液検査で重大な異常がないこと
  • 膵炎の既往がないこと
  • 妊娠中・授乳中でないこと

これらの条件を満たし、患者さんご自身が治療内容を理解し納得された場合に、治療を開始します。

治療開始初期の通院頻度と薬剤増量スケジュール

GLP-1治療を開始すると、最初の数か月は比較的頻繁な通院が必要となります。

これは、副作用の確認と薬剤の用量調整を慎重に行うためです。GLP-1受容体作動薬の主な副作用は消化器症状(吐き気・嘔吐・下痢・便秘)であり、特に導入期や増量期に起こりやすいことが知られています。

標準的な通院スケジュール

一般的な通院スケジュールは以下のようになります。

  • 初回投与後:4-5週間後に再診
  • 2, 3回目:4週間後の通院
  • 4回目以降:副作用などが許容範囲であれば8週毎を目処に処方
  •  

副作用、用量の相談もあるため、安定するまでは4週ごとにご来院するのをおすすめします。ある程度安定すれば、8週間分を処方しています。

薬剤の増量パターン

GLP-1製剤は、少量から開始して徐々に増量していく「漸増法」が基本です。これは副作用を最小限に抑えながら、効果を最大化するための方法です。

例えば、セマグルチド(ウゴービ)の場合、以下のような増量スケジュールが標準的です。

  • 1〜4週目:0.25mg(週1回)
  • 5〜8週目:0.5mg(週1回)
  • 9〜12週目:1.0mg(週1回)
  • 13〜16週目:1.7mg(週1回)
  • 17週目以降:2.4mg(週1回・維持用量)

チルゼパチド(マンジャロ・ゼップバウンド)の場合も同様に、2.5mgから開始し、4週間ごとに2.5mgずつ増量していきます。最大用量は15mgまで増やすことができます。

ただし、この増量スケジュールは標準的なものであり、副作用の程度や体重減少の効果によって調整します。吐き気が強い場合は増量を延期したり、効果が十分であれば低用量で維持したりすることもあります。

通院時に確認すること

各通院時には、以下の項目を確認します。

  • 体重の変化(前回からの減少量)
  • 副作用の有無と程度
  • 食事量の変化
  • 血圧・脈拍などのバイタルサイン
  • 注射部位の状態(発赤・腫れなど)

添付文書上は定期的な検査の推奨はありませんが、健診を行った際は、結果を持参するようにしてください。

維持期の通院間隔と長期管理の考え方

目標体重に到達し、薬剤の用量が安定すると、維持期に移行します。

維持期では、通院頻度を徐々に減らしていくことができます。一般的には、8週間ごとの通院となります。副作用がなく、体重も安定している場合は、2〜3か月に1回の通院でも管理可能なケースもあります。

維持期の治療目標

維持期の主な目標は、以下の3点です。

  • 減少した体重を維持すること
  • リバウンドを防ぐこと
  • 生活習慣の改善を定着させること

GLP-1治療は、薬を中止すると体重が再増加する可能性があります。

治療期間の目安

GLP-1治療の全体期間は、使用する薬剤によって異なります。

チルゼパチド(マンジャロ)は、体重減少効果が強いこと、用量依存性がつよいことから、目標の達成の具合で治療期間が変わることになります。

リバウンド防止のための工夫

薬を減量・中止する際は、急に止めるのではなく、徐々に減らしていくことが重要です。同時に、以下のような生活習慣の定着を図ります。

  • 食事内容の見直し(高カロリー食品の制限)
  • 適度な運動習慣の継続
  • 定期的な体重測定
  • ストレス管理
  • 十分な睡眠時間の確保

SOURMOUNT-1試験のサブ解析では、マンジャロを使用した際に落ちる体重のうち25%は筋肉とされています。別の方法でダイエットしても同じ程度の筋肉の低下が見られます。結局は、摂取カロリーが消費カロリーより少ないことでダイエットがなされるため、どの方法であっても概ねこの数字となります。

一方で、同解析では落ちた体重のうち、落ちた筋肉割合が少ないほうが減量効果が強く出ることが示されています。

当院では、薬剤の効果を最大限にする、リバウンドの防止のために、マンジャロの導入時点から、基礎代謝を増やすためのアドバイスを行い、通院のたびにリマインドさせていただいています。

オンライン診療の活用と通院負担の軽減

近年、GLP-1治療においてオンライン診療を活用する医療機関が増えています。

オンライン診療は、通院の時間的・経済的負担を大幅に軽減できる方法です。特に、仕事や育児で忙しい方、遠方にお住まいの方にとって、大きなメリットがあります。

オンライン診療が可能な条件

ただし、すべての診察をオンラインで行えるわけではありません。一般的には、以下のような条件があります。

  • 初診は対面診療が必要(医療機関によっては初診からオンライン可能)
  • 副作用が安定している
  • 定期的な血液検査を受けている
  • 自己注射の手技が確立している

初診時は、血液検査や詳しい問診が必要なため、多くの医療機関では対面診療を求めています。しかし、一部のクリニックでは、初診からオンライン診療に対応しているところもあります。

オンライン診療の流れ

オンライン診療の一般的な流れは以下の通りです。

  • 専用アプリやウェブサイトから予約
  • 予約時間にビデオ通話で診察
  • 体重や副作用の状況を報告
  • 医師が処方箋を発行
  • 薬が自宅に配送される

診察時間は10〜15分程度で、通院時間や待ち時間を考えると、大幅な時間短縮になります。薬は通常、クール便で自宅に配送されます。配送料は別途かかりますが、交通費と比較すると負担は少ないでしょう。

オンライン診療の費用

オンライン診療の費用は、医療機関によって異なります。

当院では、発送手数料、通信料などで2,200円の手数料をいただいています(着払い)。

つくば市をはじめ、土浦市、牛久市、つくばみらい市、常総市、石岡市、阿見町、守谷市、龍ケ崎市など、完全にオンラインでは不安だけれど、毎回通院は大変という方に多くご利用いただいています。

オンライン診療の注意点

オンライン診療は便利ですが、以下の点に注意が必要です。

  • 定期的な血液検査は近隣の医療機関で受ける必要がある
  • 重大な副作用が出た場合は、すぐに対面診療を受ける
  • 自己注射の手技を正しく習得する必要がある
  • 薬の保管方法(冷蔵保存)を守る

オンライン診療と対面診療を組み合わせることで、安全性を保ちながら通院負担を軽減することができます。

当院でのGLP-1治療の流れと通院スケジュール

辻仲つくば胃腸科肛門科クリニックでは、安全で効果的なGLP-1治療を提供しています。

当院では、肥満外来として、GLP-1受容体作動薬やGIP/GLP-1受容体作動薬を用いた治療を行っています。使用する薬剤は、患者さんの体質や目標に応じて選択します。

当院の通院スケジュール

当院での標準的な通院スケジュールは以下の通りです。

  • 初診:詳しい問診・診察・血液検査(必要があれば)
  • 初回投与後4週間:副作用確認・体重測定
  • その後:4週間ごとの通院
  • 維持期:8〜12週間ごとの通院

初診時には、BMIの算出、血液検査、生活習慣の確認を行い、治療の適応を判断します。治療開始が決定したら、薬剤の使い方や副作用について詳しく説明します。

当院では、患者さんの生活スタイルに合わせて、通院スケジュールを柔軟に調整します。仕事の都合で平日の通院が難しい方には、土曜日の診療もご利用いただけます。

オンライン診療への対応

当院では、初診後の再診については、オンライン診療にも対応しています。遠方にお住まいの方や、お仕事で忙しい方でも、無理なく治療を継続できます。

オンライン診療をご希望の方は、初診時にその旨をお伝えください。再診以降の流れや、血液検査の受け方などについて、詳しくご説明します。

ご予約・ご相談について

GLP-1治療に関するご相談は、以下の方法で承っています。

  • WEB予約:こちらから24時間予約可能
  • お電話:TEL(診療時間内)
  • LINE/WEB相談:こちらから事前相談可能

「通院頻度が気になる」「オンライン診療について詳しく知りたい」など、どんな疑問でもお気軽にご相談ください。

当院では、消化器内科・内視鏡専門医として、肥満症だけでなく、糖尿病や脂質異常症などの生活習慣病も含めて、総合的に診療しています。健康的な体重管理を通じて、将来の疾患リスクを減らすお手伝いをさせていただきます。

【作成・監修】
辻仲つくば胃と大腸内視鏡・肛門外科クリニック
院長 森田 洋平(日本消化器内視鏡学会 専門医、MPH(公衆衛生大学院))

MPHは予防医学、疫学、統計のスペシャリストの学位です。大腸がんの予防的なデータを実践するスペシャリストといえます。