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生理中でも大腸内視鏡検査は受けられます
多くの女性が気にされる「生理中に大腸内視鏡検査を受けても大丈夫なのか」という疑問。結論から申し上げますと、生理中でも大腸内視鏡検査は問題なく受けていただけます。
大腸内視鏡検査は、文字通り大腸の中を観察する検査です。体の構造上、子宮や膣と大腸は別の臓器であるため、生理中であっても検査自体には全く影響がありません。
ただし、検査を安心して受けていただくために、いくつか知っておいていただきたい注意点があります。この記事では、生理中の大腸内視鏡検査について、消化器内視鏡専門医の視点から詳しく解説していきます。
辻仲つくば胃と大腸内視鏡・肛門外科
検査のタイミングや体調についてはお気軽にご相談ください
月〜土 9:00〜11:30 / 14:00〜16:30 日曜休診
生理中の検査で事前に伝えるべきこと

生理中に大腸内視鏡検査を受ける場合、受付時や検査前の問診時に「生理中であること」を必ず医療スタッフに伝えてください。
これは恥ずかしいことではありません。医療スタッフは日常的にこうした相談を受けており、適切な配慮をさせていただくための重要な情報です。
なぜ事前に伝える必要があるのか
生理中であることを伝えていただくことで、以下のような配慮が可能になります。
- 検査中の経血への対応について事前に説明できる
- 生理用品の使用方法についてアドバイスできる
- 生理痛が強い場合は検査日程の調整を提案できる
- 女性スタッフによる対応を優先的に配置できる
特に、生理痛が強い場合や体調が優れない場合は、無理をせず日程の変更をお勧めすることもあります。検査の精度を保つためにも、体調が良い時に受けていただくことが理想的です。
検査当日の体調確認
生理中であっても、以下のような症状がある場合は検査の延期を検討してください。
- 37.5℃以上の発熱がある
- 生理痛が非常に強く、日常生活に支障がある
- 風邪症状など、生理以外の体調不良がある
- 貧血症状が強く、立ちくらみやめまいがある
これらの症状がある場合は、事前にクリニックに連絡し、医師や看護師に相談することをお勧めします。
生理用品の使用方法と検査時の対応

大腸内視鏡検査を受ける際は、専用の検査着に着替えていただきます。検査着にはお尻の部分にスリット状の切れ目が入っており、下着は脱いで検査着に着替える形になります。
ナプキンの使用について
経血が気になる方は、ナプキンを使用していただくことが可能です。その際、以下の点に注意してください。
- ナプキンは通常より前方に少しずらして使用する
- 長時間用のナプキンを使用すると安心
- 検査中はお尻の下に処置用シートが敷かれるため、経血が付着しても心配不要
検査時間は通常15~30分程度ですが、前処置(腸管洗浄剤の内服)から検査後の安静時間を含めると、トータルで2~3時間程度かかります。この間の経血への対応も考慮して、生理用品を準備しておくと良いでしょう。
タンポンの使用について
タンポンを使用することも可能です。タンポンを使用する場合は、検査前に担当の看護師に必ず伝えてください。
タンポンは検査の妨げになることはありませんが、医療スタッフが把握しておくことで、より安心して検査を受けていただけます。
検査中の配慮
検査中は上から毛布やタオルケットをお掛けします。
生理中の検査で影響を受ける可能性がある項目

大腸内視鏡検査自体は生理中でも問題なく実施できますが、検査に付随する一部の項目については、経血の影響を受ける可能性があります。
便潜血検査への影響
便潜血検査は、便中の血液を検出する検査です。生理中は経血が混入する可能性が高いため、正しい判断ができない場合があります。
そのため、便潜血検査は生理期間を避けて実施することをお勧めします。生理中に検査を受けた場合、陽性反応が出た際に、大腸からの出血なのか経血なのか判断が難しくなることがあります。
尿検査への影響
大腸内視鏡検査の前に尿検査を行う場合、経血によって結果に影響が出ることがあります。尿検査が必要な場合は、生理後に再検査が必要となる可能性があることを理解しておいてください。
ただし、これらの検査は大腸内視鏡検査そのものとは別の検査項目です。大腸内視鏡検査自体は生理中でも精度に影響はありません。
当院では検査日程の調整についてご相談を承っています
体調や生理周期に関するご不明点は、予約前にお気軽にお問い合わせください。当院の大腸内視鏡検査の詳細もご案内しています。
女性が安心して検査を受けるための環境
大腸内視鏡検査に対して、女性が感じる不安や抵抗感は様々です。羞恥心、痛みへの不安、検査の流れへの不安など、多くの懸念があることを私たち医療者は理解しています。
鎮静剤の使用について
大腸内視鏡検査では、鎮静剤を使用することが可能です。鎮静剤には苦痛の緩和だけでなく、不安を和らげる効果もあります。
眠っている間に検査を行うことで、検査中の羞恥心を感じることもありません。鎮静剤を使用した場合、検査終了後にリカバリールームで20分程度お休みいただきます。
ただし、鎮静剤を使用した場合は、当日の自動車・バイク・自転車等の運転が制限されますので、ご注意ください。
女性こそ大腸内視鏡検査を受けるべき理由
実は、女性のがん死亡率で最も多いのが大腸がんです。特にAYA世代(思春期~若年成人世代)と呼ばれる若年層から多く見られるがんが、乳がん・子宮頸がん・大腸がんで、これらは若いうちからの定期的ながん検診が大変重要な役割を占めます。
大腸がんは予防できるがん
大腸がんは、正常な粘膜から急に発生することは少なく、多くの場合は大腸ポリープと呼ばれる小さな突起物から始まります。これが次第に成長することによって、将来的にがん化します。
この大腸ポリープと呼ばれる「大腸がんの芽」のうちに摘み取ってしまうことで、大腸がんの大部分は予防できます。そのため、定期的な大腸内視鏡検査が非常に重要なのです。
女性特有のリスク要因
女性は男性より結腸がんの割合が多いという特徴があります。また、大腸がんの約30%は遺伝的要素が関与していると考えられており、特に注意が必要なのが「リンチ症候群」と呼ばれる遺伝性疾患です。
リンチ症候群では、大腸がんと子宮体がん(子宮内膜がん)の発症リスクが高く、これらが重複して発症するケースも多くあります。家族歴に子宮体がんや大腸がんがある方は、特に定期的な検査が推奨されます。
早期発見の重要性
大腸がんは、死亡率が高い一方で、早期発見できれば治りやすいがんでもあります。完治可能な段階で見つけることができれば、体の負担も少なく解決できることが多いのです。
40歳を超えたら、一度は大腸内視鏡検査を受けることが推奨されています。また、便潜血検査で陽性が出た場合は、痔のせいだと思って精密検査を受けない方が多いですが、大腸の病変からの出血を否定するためにも大腸内視鏡検査をお勧めします。
辻仲病院グループの特徴と強み

辻仲つくば胃と大腸内視鏡・肛門外科クリニックは、辻仲病院グループの一員として、茨城県つくば市において専門的な内視鏡検査を提供しています。
豊富な検査実績
辻仲病院グループ全体では、年間21,000件以上の内視鏡検査を実施しており、そのうち大腸内視鏡検査は年間11,000件以上に達します。辻仲柏クリニックでは年間約7,000件の内視鏡検査を行っており、グループ全体で高い検査実績を誇ります。
これは1日平均75件以上の検査を行っている計算になり、豊富な経験に基づいた高度な技術を提供できる体制が整っています。
無送気軸保持短縮法による苦痛の少ない検査
辻仲病院グループでは「無送気軸保持短縮法」という検査手法を採用しています。従来の検査法と比べて腸への負担が少なく、不快な異物感や苦痛をほとんど感じない検査を実現しています。
この技術は患者からの評価も高く、内視鏡検査への心理的ハードルを下げる要因となっています。
内科医と外科医の連携体制
一般的な医療機関では消化器内科医のみが内視鏡検査を行いますが、辻仲病院グループでは外科医も内視鏡検査を実施しています。
これにより、内視鏡での切除が困難な病変が発見された場合でも、カンファレンスを通じて情報共有し、腹腔鏡手術などの外科的治療を迅速に予定できる体制が整っています。他院と比較して早期に治療に移行でき、患者は再度の内視鏡検査や下剤服用、来院回数を減らすことができ、負担軽減につながります。
検査を受ける際の具体的な流れ
大腸内視鏡検査は完全予約制です。検査の3日前までに必ず外来を受診し、前処置薬(下剤等)を受け取る必要があります。
検査前日の準備
検査前日の夕食は21時までに食べ終わるようにしてください。食事内容に特別な制限はありませんが、消化の良いものを選ぶことをお勧めします。
常用薬がある方は、事前診察の際に「おくすり手帳」をお持ちください。特に、抗凝固薬や抗血小板薬(血液をさらさらにする薬)を服用されている方は、ポリープ切除の際に一定期間の休薬が必要となる場合があります。
検査当日の流れ
検査当日は、検査の5時間前から腸管洗浄剤を服用し、大腸の中を空にする必要があります。院内で下剤を飲むことも可能ですので、移動に不安がある方はご相談ください。
検査自体は15~30分程度ですが、当日の問診や検査の準備、鎮静剤を使用した場合の検査後の安静時間などを含めると、トータルで2~3時間程度かかります。一日がかりの検査とお考えください。
検査後の注意点
鎮静剤を使用した場合、検査後30分~1時間程度リカバリールームでお休みいただきます。眠気や足元のふらつき、判断力の低下等の可能性があるため、精密な作業や重大なお仕事は避けていただくようお願いしています。
ポリープを切除した場合は、すぐに帰宅できますが、その後の運動や食事に一定の制限が生じることがあります。詳しくは検査後に医師から説明させていただきます。
まとめ:生理中でも安心して検査を受けてください
生理中でも大腸内視鏡検査は問題なく受けていただけます。ただし、生理痛が強い場合や体調が優れない場合は、無理をせず日程の変更を検討してください。
女性のがん死亡率第1位は大腸がんです。しかし、大腸がんは早期発見できれば治りやすいがんでもあります。定期的な内視鏡検査とポリープ切除によって、大腸がんを6~7割減らせることが証明されています。
生理中であることを医療スタッフに伝えていただければ、適切な配慮をさせていただきます。女性スタッフが必ず検査に付き添いますので、安心して検査を受けてください。
辻仲つくば胃と大腸内視鏡・肛門外科クリニックでは、無料相談、LINE相談、電話予約など、複数の相談窓口を整備しています。検査に関する不安や疑問がある方は、お気軽にご相談ください。
少なくとも一度は自分を労る時間を作り、健康管理のために大腸内視鏡検査を受けることをお勧めします。
茨城県つくば市竹園
辻仲つくば胃と大腸内視鏡・肛門外科
大腸内視鏡検査のご予約・検査タイミングのご相談はお気軽にどうぞ。
月〜土 9:00〜11:30 / 14:00〜16:30 日曜休診
著者情報
院長
森田 洋平
Youhei Morita

略歴
2007年
杏林大学卒業、東京北社会保険病院で初期臨床研修、つくばメディカルセンター病院で外科研修、埼玉医科大学国際医療センターで消化器外科フェロー。その後、消化器内視鏡、肛門外科を専門とし辻仲病院柏の葉で勤務。勤務の傍ら、聖路加国際大学公衆衛生大学院で内視鏡の検査情報を効率的に伝えるための研究を行いMaster of Public Health(MPH)を取得。
資格
- 日本消化器内視鏡学会専門医
- Master of Public Health (MPH)
所属学会
- 日本外科学会
- 日本消化器外科学会
- 日本消化器内視鏡学会