大腸内視鏡検査でわかる病気の種類|ポリープ・炎症・がん以外に見つかる疾患とは|辻仲つくば胃と大腸内視鏡・肛門外科クリニック|茨城県つくば市の大腸・肛門外科 消化器内科 内視鏡検査

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大腸内視鏡検査でわかる病気の種類|ポリープ・炎症・がん以外に見つかる疾患とは

公開日:2026年05月28日 / 更新日:2026年05月27日

「大腸内視鏡検査で見つかる病気って、がんとポリープだけでしょ?」 そう思っている方は、意外に多いのではないでしょうか。実際には、大腸カメラは非常に多彩な病変を発見できる検査です。腺腫、過形成ポリープ、炎症性ポリープ、カルチノイド、脂肪腫……これらはすべて、大腸内視鏡検査によって診断が可能な疾患です。 消化器外科・消化器内視鏡を専門とする立場から、大腸カメラで発見できる病気の種類と、それぞれの特徴について詳しく解説します。検査を受けるかどうか迷っている方にも、ぜひ読んでいただきたい内容です。

辻仲つくば胃と大腸内視鏡・肛門外科

大腸内視鏡検査では、腸の内部を直接観察することで、ポリープや炎症、さまざまな腸の状態を確認できます。当院の検査内容や流れについて、詳しくはこちらをご覧ください。

当院の大腸内視鏡検査について見る

大腸内視鏡検査とは何か〜基本的な役割を整理する

まず、大腸内視鏡検査の基本的な役割を確認しておきましょう。 大腸内視鏡(大腸カメラ)とは、先端に高性能カメラを搭載した細いチューブを肛門から挿入し、大腸(結腸と直腸)および小腸の一部を直接観察する検査です。粘膜の表面をリアルタイムで確認できるため、ポリープやがん、炎症などを高精度で診断することができます。さらに、疑わしい組織の一部を採取して顕微鏡で調べる「生検」や、ポリープをその場で切除する「内視鏡的ポリープ切除術(ポリペクトミー)」も同時に実施可能です。 便潜血検査と比較した場合、大腸内視鏡検査の優位性は明らかです。便潜血検査はがんに対する感度が約80%とされる一方、ポリープ(腺腫)に対しては感度が10〜50%程度と低く、陰性であっても病変が存在する可能性があります。一方、大腸内視鏡検査は粘膜を直接観察するため、小さな病変も発見でき、その場で組織診断・治療まで行える点が大きな強みです。 「内視鏡検査は怖い」というイメージをお持ちの方も少なくありませんが、鎮静剤を使用することで、半分眠ったようなリラックスした状態で検査を受けることが可能です。検査に対する不安が受診を遠ざけている方こそ、ぜひ一度ご相談いただければと思います。

大腸内視鏡検査で見つかるポリープの種類と特徴

ポリープは、大腸の粘膜が隆起した「いぼ」のような病変の総称です。 大きさは1mm程度の極めて小さなものから、数cmに及ぶものまで様々です。形状も有茎性(茎のあるもの)、亜有茎性、無茎性(平坦なもの)と多彩で、内視鏡による観察で形態的な特徴を評価します。ポリープは大きく「腫瘍性」と「非腫瘍性」に分類され、それぞれ対応が異なります。

腺腫性ポリープ(腺腫)

大腸ポリープの8割以上を占めるとされるのが、「腺腫」です。 腺腫は腫瘍性ポリープであり、放置すると徐々に大きくなり、大腸がんへと移行する可能性があります。一般的に、腫瘍性ポリープ(腺腫)が数年かけて大腸がんに移行するタイプが、大腸がんの約9割を占めるとされています。ただし、5mm以下の腺腫は、陥凹型でなければ悪性化しにくいことが知られており、必ずしも全例を切除するわけではありません。サイズや形態、内視鏡所見を総合的に判断して治療方針を決定します。

過形成性ポリープ

過形成性ポリープは、非腫瘍性ポリープの代表的なものです。 通常は放置しても問題ないとされていますが、近年の知見では、サイズが10mmを超える過形成ポリープは腺腫と同様に「がんへの移行リスクが高いポリープ」として注意が必要とされています。また、「鋸歯状病変(SSL)」と呼ばれる特殊なタイプは、構造や色調が均一でなく発見が難しいうえに、ガイドライン上も切除することが推奨されています。アメリカのガイドラインではSSLDR(SSLの発見率)についての言及があり、このような見つけづらいポリープを見つけるのが重要です。高精度の内視鏡技術が求められます。

炎症性ポリープ

炎症性ポリープは、潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患に伴って形成されるポリープです。 腫瘍性ではなく、通常は悪性化しないとされています。ただし、炎症性腸疾患そのものが長期的にがんのリスクを高める可能性があるため、定期的な内視鏡観察が重要です。炎症性ポリープの存在は、背景にある炎症の状態を評価するうえでも重要な所見となります。

大腸がん・早期がんの発見〜内視鏡検査が果たす役割

大腸がんの早期発見において、内視鏡検査は最も確実な手段です。 大腸がんは、粘膜内にとどまる「粘膜内がん」から始まり、粘膜下層、固有筋層、漿膜下層、漿膜へと深く浸潤していきます。がんの深さが粘膜下層までのものを「早期がん」と呼び、それより深いものを「進行がん」と呼びます。粘膜内がんは転移することがないため、内視鏡で切除するだけで根治が可能です。早期大腸がんを適切に治療することで、大腸がんのない方と同等の寿命を享受できることが示されています。

陥凹型病変

平坦あるいは陥凹した形態のがんは、発見が特に難しい病変です。 隆起型のポリープと異なり、粘膜面がわずかに凹んでいるだけのため、見落としのリスクがあります。このような病変は小さいうちからすでに悪性であることが多く、早期に浸潤・転移するたちの悪いタイプとされています。最新のAIシステムや画像強調技術を活用することで、こうした微細な病変の発見精度が大きく向上しています。

直腸がん

直腸がんは、大腸がんの中でも肛門に近い部位に発生するがんです。 便に血が混じる、便が細くなるといった症状が現れることがありますが、早期では無症状のことも多く、内視鏡検査による発見が重要です。直腸は内視鏡で観察しやすい部位であり、早期発見・早期治療につなげやすいという特徴があります。

炎症性腸疾患〜潰瘍性大腸炎・クローン病の診断

大腸内視鏡検査は、炎症性腸疾患の診断にも欠かせません。

潰瘍性大腸炎

潰瘍性大腸炎は、大腸の粘膜に慢性的な炎症が起こる疾患です。 下痢、血便、腹痛といった症状が続く場合に疑われます。内視鏡では、粘膜の発赤・浮腫・びらん・潰瘍といった特徴的な所見が確認できます。病変の範囲(直腸炎型・左側大腸炎型・全大腸炎型)の評価にも内視鏡は不可欠であり、治療方針の決定や治療効果の判定にも活用されます。長期罹患例では大腸がんのリスクが高まるため、定期的な内視鏡観察が推奨されます。

クローン病

クローン病は、消化管のあらゆる部位に炎症が起こりうる疾患です。 大腸だけでなく小腸にも病変が及ぶことが多く、縦走潰瘍や敷石像と呼ばれる特徴的な内視鏡所見が診断の手がかりとなります。腹痛、下痢、体重減少などの症状を呈することが多く、若年者に多い疾患です。内視鏡検査により病変の部位・範囲・活動性を評価し、適切な治療につなげることができます。

虚血性腸炎

虚血性腸炎は、大腸への血流が一時的に低下することで起こる炎症です。 突然の腹痛と下血が典型的な症状で、左側の大腸(特にS状結腸)に好発します。内視鏡では粘膜の発赤・浮腫・びらんが縦走する特徴的な所見が見られます。多くは保存的治療で改善しますが、重症例では手術が必要となることもあります。

ポリープ・がん・炎症以外に見つかる疾患〜意外な発見も

大腸内視鏡検査の守備範囲は、実はかなり広いのです。

直腸カルチノイド(神経内分泌腫瘍)

カルチノイドは、消化管の神経内分泌細胞から発生する腫瘍です。 直腸に発生することが多く、内視鏡検査で偶然発見されるケースも少なくありません。表面が滑らかで黄白色調の小さな隆起として観察されます。サイズが小さいうちは悪性度が低いとされますが、大きくなると転移のリスクが高まるため、早期発見・早期切除が重要です。内視鏡的切除が可能な場合は、EMR(内視鏡的粘膜切除術)などで対応します。

大腸脂肪腫

脂肪腫は、粘膜下に脂肪組織が増殖した良性腫瘍です。 表面が正常粘膜で覆われた柔らかい隆起として観察されます。多くは無症状で経過しますが、大きくなると腸閉塞の原因となることがあります。内視鏡で特徴的な所見(クッション徴候など)を確認することで診断が可能です。

過敏性腸症候群(IBS)

過敏性腸症候群は、器質的な異常がないにもかかわらず、腹痛・下痢・便秘などの症状が繰り返される疾患です。 内視鏡検査では明らかな粘膜病変は認められませんが、大腸がんや炎症性腸疾患などの器質的疾患を除外するうえで重要な役割を果たします。「症状があるのに検査では異常なし」という結果が、IBSの診断の一助となります。

大腸憩室

大腸憩室は、大腸の壁の一部が袋状に外側に突出した状態です。 加齢や食生活の変化に伴い、近年増加傾向にあります。多くは無症状ですが、憩室炎(炎症)や憩室出血の原因となることがあります。治療の対象になることはほとんどありません。

大腸内視鏡検査のご予約・ご相談

「検査が初めて」「以前受けたが次はいつか分からない」という方も、お気軽にご相談ください。つくば市の消化器内視鏡専門医が対応します。

大腸内視鏡検査を受けるべきタイミングとサイン

どんな症状があったら、大腸カメラを受けるべきでしょうか? 以下のような症状や状況がある場合は、ぜひ早めに受診することをお勧めします。便秘または下痢が続く、腹痛や腹部の張りが持続する、便が以前より細くなった、急な体重減少がある、黒い便や血がついた便が出る、ポリープを切除したことがある、便潜血検査の結果が陽性だった、家族にポリープやがんの人がいる……これらは大腸の異変を示すサインである可能性があります。 特に40歳以上の方、あるいは40歳未満でも親族に大腸がんと診断された方は、定期的な大腸内視鏡検査を受けることを強くお勧めします。大腸内視鏡検査でポリープのない状態を作ることで、大腸がんを約86%予防できることが示されています。 また、一般的に大腸内視鏡検査中にポリープが発見される確率は30%とされています。ポリープが見つかった場合、通常は2回以上の検査・治療が必要になりますが、日帰りポリープ切除に対応したクリニックであれば、検査と治療を1回で完結させることが可能です。

辻仲つくば胃と大腸内視鏡・肛門外科クリニックの大腸内視鏡検査

茨城県つくば市で大腸内視鏡検査をお考えの方に、ぜひ知っていただきたいクリニックがあります。 辻仲つくば胃と大腸内視鏡・肛門外科クリニックは、辻仲病院グループに所属する消化器・肛門外科の専門クリニックです。2023年度の法人実績として、大腸内視鏡検査数は25,093件に達しており、豊富な診療実績を誇ります。 検査を担当するのは、日本消化器内視鏡学会専門医です。女性医師も在籍しており、男性医師による検査に抵抗感をお持ちの女性の方も安心して受診いただける体制を整えています。

苦痛を最小限に抑えた検査環境

「内視鏡検査は怖い」というイメージを払拭するために、様々な工夫が施されています。 鎮静剤を使用することで、半分眠ったようなリラックスした状態で検査を受けることができます。検査後は専門のリカバリールームでしっかりと休息でき、プライバシーが守られた半個室スペースも完備しています。また、検査前に使用する下剤は、患者さんの体質や希望に合わせて複数の種類から選択可能です。院内で下剤を服用できる広いスペースも用意されており、下剤服用への不安がある方にも対応しています。

最新技術による高精度な検査

当院では、最新AIシステムを導入しています。 光の波長を変えて腸粘膜の表面や色調を明確に観察できる「画像強調」技術、腸への負担を軽減する「自動送水」技術を採用しており、発見が難しいSSL(鋸歯状病変)の早期発見にも対応しています。複数の高出力LED照明を使用することで、血管や粘膜の表面を詳細に観察し、微細な早期がんや炎症の発見精度を高めています。 検査方法には「無送気軸保持短縮法」を採用しています。従来の空気注入による検査と異なり、腸の走行を邪魔せずにチューブを挿入できるため、腹部の張りや痛みを軽減し、安全性の高い検査が可能です。患者さんの腸の形状や状態に合わせて、細径内視鏡や拡大内視鏡などの豊富な内視鏡機器を使い分けています。

検査費用(3割負担の場合)

  • 大腸内視鏡検査:7,500円
  • 内視鏡的大腸ポリープ切除術(2cm未満):30,000円
  • 病理組織検査:1臓器4,000円、2臓器7,500円、3臓器11,000円
支払方法は現金のほか、VISA・JCB・Mastercardなどのクレジットカードに対応しています。費用は目安であり、実際の費用は診察内容により変動する可能性があります。詳細は公式サイトまたはクリニックへお問い合わせください。 つくば駅から徒歩5分の立地で、24時間WEB予約・LINE予約に対応しています。診療時間は月曜から土曜の午前9時〜11時30分、午後14時〜16時30分です(日曜・祝日は休診)。

まとめ〜大腸内視鏡検査は「多彩な病気」を発見できる検査です

大腸内視鏡検査でわかる病気は、決してがんやポリープだけではありません。 腺腫・過形成ポリープ・炎症性ポリープ・直腸カルチノイド・脂肪腫・潰瘍性大腸炎・クローン病・虚血性腸炎・過敏性腸症候群・大腸憩室……これだけ多様な疾患を、一度の検査で診断・評価できる検査は他にありません。「症状がないから大丈夫」ではなく、定期的な検査で大腸の状態を把握しておくことが、がん予防・早期発見の第一歩です。 大腸内視鏡検査に不安を感じている方も、まずは専門医への相談から始めてみてください。鎮静剤を使った苦痛の少ない検査、日帰りポリープ切除への対応など、患者さんの負担を最小限にする環境が整っています。あなたの大腸の健康を守るために、ぜひ一歩踏み出してみませんか? ▼ 大腸内視鏡検査について詳しく知りたい方・ご予約はこちら 【辻仲つくば胃と大腸内視鏡・肛門外科 大腸内視鏡検査】 つくば駅徒歩5分・24時間WEB予約対応・日本消化器内視鏡学会専門医による検査。苦痛の少ない大腸カメラ検査と日帰りポリープ切除を、ぜひ当院にお任せください。

茨城県つくば市竹園

辻仲つくば胃と大腸内視鏡・肛門外科

大腸内視鏡・胃内視鏡・血便緊急外来・痔日帰り手術

月〜土 9:00〜11:30 / 14:00〜16:30(日曜定休)

著者情報

院長 森田 洋平 Youhei Morita

略歴

2007年 杏林大学卒業、東京北社会保険病院で初期臨床研修、つくばメディカルセンター病院で外科研修、埼玉医科大学国際医療センターで消化器外科フェロー。その後、消化器内視鏡、肛門外科を専門とし辻仲病院柏の葉で勤務。勤務の傍ら、聖路加国際大学公衆衛生大学院で内視鏡の検査情報を効率的に伝えるための研究を行いMaster of Public Health(MPH)を取得。

資格

  • 日本消化器内視鏡学会専門医
  • Master of Public Health (MPH)

所属学会

  • 日本外科学会
  • 日本消化器外科学会
  • 日本消化器内視鏡学会