つくば市胃がん検診の二次読影を終えて。偶然のライトアップに感じた地域への想い|辻仲つくば胃と大腸内視鏡・肛門外科クリニック|茨城県つくば市の大腸・肛門外科 消化器内科 内視鏡検査

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つくば市胃がん検診の二次読影を終えて。偶然のライトアップに感じた地域への想い

皆さん、こんにちは。
辻仲つくば胃と大腸内視鏡・肛門外科クリニック院長の森田です。
2025年6月19日に、つくば市役所で実施された胃がん検診の二次読影に携わってきました。
日頃から内視鏡専門のクリニックとして診療にあたっている中で、胃がん検診の重要性を改めて感じた一日でした。
そして、その帰り道、偶然にも目にしたつくば市役所のライトアップに、深いメッセージを感じたのです。
今回は、その経験と、私たちのクリニックが地域医療に込める想いについてお話ししたいと思います。



1. 胃内視鏡検診の「二次読影」とは?診断精度と検査の質を守る重要な役割


「二次読影」という言葉を初めて聞く方もいらっしゃるかもしれません。
これは、胃がん検診で撮影された内視鏡画像を複数の医師が確認し、診断の精度を高めるために行う重要なステップです。
つくば市で行われた二次読影では、一次読影後の画像をさらに別の医師がチェックすることで、微細な病変の見落としを防ぎます
これは『対策型検診のための胃内視鏡検診マニュアル2024』にも明記されており、検診の質そのものを守るための取り組みです。
画像の鮮明さや撮影枚数、必要な部位がしっかり記録されているかどうかなど、技術的な評価も行うことで、検査自体の質を向上させることにもつながります。
私たち医師にとっても、自身の検査技術を客観的に振り返る機会となる、大変貴重なプロセスです。
こういった精度管理も含めて胃内視鏡による胃がん検診の価値を底上げするのだと感じました。

胃がん検診には胃内視鏡検査がおすすめです


2. 内視鏡医同士の連携がもたらす学びと地域胃がん診療の底上げ


今回担当したのは、つくば市の胃がん検診における約60名分の内視鏡画像の読影でした。
つくば市では、二次読影を2名の医師で行う体制が取られており、議論を交えながら意見を出し合うことで、より確実で建設的な診断が可能になります。
柏市で二次読影をやっていたときには、二次読影者が二人集まって行う体制ではなかったため、二人で議論して判定をするのもよいなぁと思いました。
また、今回の読影の3日前には、偶然、つくば市の胃内視鏡検診研修会が行われ、ピロリ菌除菌後の胃がんに関する講義など、最新知見を学ぶ機会がありました。
その講義で活発に質問をされていた先生と一緒に読影を担当することになり、読影中も自然と除菌後胃がんの議論が深まり、非常に有意義な時間となりました。
このような医師同士のつながりや知見の共有が、地域全体の医療の質向上に直結していると、あらためて感じました。

つくば市の胃内視鏡研修会について


3. つくば市役所の青いライトアップに感じた胃がん検診と社会貢献


長時間の読影を終え、夜の帰り道につくば市役所の前を通った時、青く美しくライトアップされた建物が目に飛び込んできました。

つくば市役所ライトアップ
つくば市役所ライトアップ

特にイベントなどは行われていなかったと思っていましたが、後日調べてみると、このライトアップは「世界難民の日(6月20日)」に合わせた支援キャンペーンの一環で、6月12日から29日まで行われていたとのことでした。
詳細はこちら

偶然ではありましたが、「地域の健康を守る医療活動」と「世界の困っている人々への連帯」が、同じ日に自分の中で交差した瞬間でもありました。
医療を通じた社会貢献とは、地域だけでなく広い視野での連携・支援にもつながると実感させられた出来事でした。



まとめ


私たち辻仲つくば胃と大腸内視鏡・肛門外科クリニックは、目の前の患者さん一人ひとりの健康を守ることに全力を尽くしています。今回のような検診活動や医師同士の協力を通じて、地域医療の質を高めることも私たちの重要な使命です。
胃がんは早期発見により予後が大きく変わる疾患です。自覚症状がなくても、定期的な胃がん検診を受けていただくことが、ご自身の健康を守る第一歩になります。
当院では胃がん検診のみならず、大腸がん検診としての便潜血検査、陽性者に対しての鎮静剤を用いた無痛大腸内視鏡検査も行っています。
経験豊富な専門医による精密な内視鏡検査を行っており、AI搭載の最新内視鏡機器を活用することで、安心して検査を受けていただける環境を整えています。
当院は茨城県のおすすめ内視鏡医院として医療ポータルサイトに掲載実績があり、つくば市をはじめ、土浦市、牛久市、つくばみらい市、常総市、石岡市、阿見町、守谷市、龍ケ崎市のみならず、茨城県全域の広い地域から多くの患者様が来院されています。
ご不安なことがあれば、ぜひお気軽にご相談ください。

【作成・監修】
辻仲つくば胃と大腸内視鏡・肛門外科クリニック 院長 森田 洋平(日本消化器内視鏡学会 専門医、MPH(公衆衛生大学院))
【参考文献】
対策型検診のための胃内視鏡検診マニュアル2024 改定第2版
日本消化器がん検診学会