
そうお伝えしても、「検診は面倒…」「どこで受ければいいの?」と感じて、つい後回しにしてしまう方は少なくありません。この記事では、消化器内視鏡の専門家として、石岡市にお住まいの皆様が安心して大腸がん検診を受けられるよう、石岡市公式ホームページを用いてその全ステップを分かりやすく解説します。
年に一度の検診が、ご自身と大切なご家族の未来を守る、最も確実な方法の一つです。
🔍 石岡市の大腸がん検診について、あなたの状況は?
目次
1. 2025年度(令和7年度)石岡市大腸がん検診の基本
専門家の視点から、まずは石岡市が実施している大腸がん検診の制度について、正確な情報をお伝えします。
1-1. 大腸がん検診の概要(2025年度 / 令和7年度)
対象者: 40歳以上の石岡市民の方
検査内容: 便潜血検査(2日法)※申し込み後に容器を送ります
費用: 500円
※70歳以上の方、生活保護の方、世帯員全員住民税非課税の方、身体障がい者手帳1・2級の方、療育手帳Ⓐ・Aの方、精神障がい者保健福祉手帳1級の方、65~69歳で後期高齢者医療の対象者は費用が免除(無料)になります。
実施期間: 2025年(令和7年)4月1日から2026年(令和8年)3月31日まで
持ち物: 健康保険証、自己負担金、検便容器(事前送付されたもの)
大腸がん検診の詳細はこちら(石岡市保健センター年間予定表)
ただし、検査部位の病気で治療中または経過観察中の方、自覚症状のある方は、検診ではなく直接医療機関を受診してください。
1-2. 大腸がん検診の受診方法:「集団検診」と「地区検診」
石岡市の大腸がん検診は、保健センターで受ける「集団検診」と、各地区公民館等で受ける「地区検診」があります。医療機関での個別検診は実施していません。
【石岡市公式】集団検診についてはこちら
【石岡市公式】地区検診についてはこちら
1. 集団検診(事前予約制)
場所: 石岡保健センター、八郷保健センター
受診方法: 事前に予約が必要です。申込方法は以下の3つから選べます(検診日により申込期間が異なります)。
① Web予約: 健診Web予約サービス(https://www.kenko-link.org/)から申込
※24時間対応、申込期間初日の9:00から利用可能
② 予約センター: ☎ 0570-077-150(申込期間中の9:00~17:00)
※通話料金がかかります。「石岡市」とお伝えください
③ 八郷保健センター窓口・電話: ☎ 0299-43-6655
※受付時間:平日8:30~17:15
2. 地区検診(事前予約制)
場所: 各地区公民館等
受診方法: 集団検診と同様に事前予約が必要です。
注意: 完全予約制のため、定員になり次第締切となります。検診日ごとに申込期間が設定されていますので、必ず事前にご確認ください。
1-3. 【重要】大腸がん検診の申込から受診までの流れ
- 申込: 上記3つの方法のいずれかで、希望する検診日の申込期間内に予約
- 検便容器の受取: 申込後、検便容器が自宅に送付されます
- 検便採取: 自宅で2日分の便を採取
- 検診当日: 予約した会場・時間に、検便容器を持参して提出
※詳しい日程や申込期間は「令和7年度 石岡市保健センター年間予定表(成人)」でご確認ください。
2. 「便潜血検査陽性」の結果だったら?
もし「要精密検査(陽性)」という結果であっても、まずは落ち着いてください。「陽性=大腸がん」というわけではなく、痔など良性の病気が原因のことも少なくありません。 しかし、「どうせ痔だろう」といった自己判断は大変危険です。 実は、ご自身で「痔がある」と思っている方と「ない」と思っている方とで、大腸がんが見つかる確率に差はなかった、とする健診データもあります。
さらに重要な点として、いぼ痔や切れ痔の診断は大腸内視鏡検査だけで行うことはできません。もし肛門の状態も併せて専門的に診てほしい場合は、大腸内視鏡検査だけでなく、肛門科専門医による診察が必要です。当院は肛門科を併設しておりますので、「大腸がんの心配」と「痔の心配」の両方を一度にご相談いただけます。
便潜血陽性の通知は、自覚症状のない早期のがんや、がんになる前のポリープを発見できる、またとない「チャンス」です。必ず、精密検査である大腸内視鏡検査(大腸カメラ)を受けてください。
市の検診はもちろん、職場の検診で陽性になった方や、血便・腹痛・便秘・下痢といった症状が気になる方など、大腸内視鏡検査が必要な方であれば、つくば市以外(石岡市、土浦市、牛久市、常総市、つくばみらい市など)にお住まいの方も、当院で積極的に受け入れております。
当院は苦痛の少ない内視鏡などで茨城県の大腸内視鏡検査お勧めクリニックとして大手メディアに掲載されました。
3. 精密検査を受ける:つくばの当院が選ばれる理由
精密検査を受ける医療機関は、ご自身で自由に選ぶことができます。石岡市外の医療機関でももちろん受診可能です。石岡にお住まいの方に、つくばの当院が選ばれる理由をご紹介します。
3-1. 理由1:石岡方面からも車で約30分のアクセス
当院は、つくば駅徒歩5分にあり、石岡市役所から車で約30分の距離です。常磐自動車道経由または土浦学園線(国道354号)経由でお越しいただけます。
鎮静剤使用後に運転される方へ
鎮静剤を使用した場合は、安全のため約6時間は車の運転をお控えいただいています。お車でご来院される場合は、以下のようなプランをご提案しています。
【お勧めのプラン】
午前中の検査を予約 → 検査後に駅周辺で昼食・休憩 → 夕方にご帰宅
つくば駅周辺には、お食事や買い物ができる施設、また少し足を延せばつくばエキスポセンターなどの観光スポットもございます。検査後に数時間ゆっくりと過ごしていただくことで、安全に運転してご帰宅することが可能です。
※当院には専用駐車場がございません。お車でお越しの際は、近隣の南3駐車場などをご利用ください。
3-2. 理由2:安心の地域医療連携
これまでにも、石岡市にお住まいの多くの患者様が当院の内視鏡検査を受けにご来院されています。検査の結果、入院や手術が必要な病変が見つかった際には、患者様のご希望やお住まいを考慮し、適切な医療機関へ責任をもってご紹介します。
当院は、つくば市内の基幹病院(筑波メディカルセンター病院、筑波大学附属病院)はもちろん、当院本院の辻仲病院柏の葉や都内の病院への紹介実績も豊富です。患者様のご希望に応じて、最適な医療機関へスムーズに連携いたします。
また、治療などが落ち着いて処方を継続する状態になった際は、石岡市内のかかりつけの先生に便秘、下痢、腹痛などの治療をお願いすることも可能です。地域のかかりつけ医と専門医療機関との連携により、継続的なケアを受けていただける体制を整えています。
3-3. 理由3:専門医による「苦痛の少ない」質の高い検査
当院では、消化器内視鏡専門医が、鎮静剤の使用はもちろん、お腹が張りにくい「無送気軸保持短縮法」という高度な技術を用いて、苦痛を最小限に抑えた検査を実践しています。また、痔の専門家である肛門科を併設しているため、「大腸の心配」と「痔の心配」の両方に、一度で専門的にアプローチできます。
3-4. 理由4:オンライン診療の活用で、通院の負担をさらに軽減
「もし検査でポリープが見つかったら、結果を聞くためにまたクリニックへ行かないといけないの?」
特に遠方からお越しの方にとって、検査後の通院は大きな負担に感じられるかもしれません。
ご安心ください。当院では、オンライン診療システムを導入しており、ポリープ切除後の病理検査結果などを、ご自宅からスマートフォンやPCで受け取ることが可能です。
💡 なぜこれが重要か?
便潜血検査で陽性となった方のうち、精密な大腸内視鏡検査でポリープが見つかる確率は約50%とされています。つまり、陽性の方の2人に1人は、切除したポリープが良いものか悪いものか、後日結果を聞く必要があるのです。
通常であれば結果説明のために再度ご来院いただく必要がありますが、オンライン診療を活用すれば、ご自宅にいながら医師から直接、詳しく結果を聞くことができます。移動時間や待ち時間もかからず、お忙しい方でもご自身の都合に合わせて結果確認が可能です。
この仕組みがあるため、土浦市など市外にお住まいの方でも、検査前診察、検査当日のご来院だけで済むケースがほとんどです。検査の質やアクセスの良さはもちろん、検査後のフォローアップまで含めた「トータルの通いやすさ」で、当院を選ばれる方が増えています。
4. 石岡市の現状:大腸がん検診の課題と当院の取り組み
まず、石岡市の大腸がん検診の受診率は5.3%(令和5年度)で、これは茨城県全体の平均6.7%を下回っています。石岡市の大腸がん検診に関する情報は、市のホームページ上でも記載が限られており、集団検診のみという体制のため、地域のかかりつけ医の先生方による受診勧奨も難しい状況です。
そこで、隣接するつくば市のクリニックである当院として、地域医療に貢献すべく、このような疾患啓発の情報をホームページに掲載し、石岡市民の皆様の健康増進に少しでもお役に立てればと考えています。
一方で、検診で「陽性」と判定された方が、その後に精密検査を実際に受ける割合を示す「精密検査受診率」については、石岡市は77.4%(令和5年度)で、茨城県平均の72.9%を上回っています。しかし、国の目標である80%にはわずかに届いていない状況です。
便潜血検査で陽性という結果が出たにも関わらず精密検査を放置し、後に進行した大腸がんが見つかった場合、死亡率が4倍になるというデータもあります。
日本の大腸がん検診では、一次検診に大腸内視鏡検査は含まれません。だからこそ、便潜血検査と、陽性だった場合の精密検査の両方を確実に受けることが、ご自身の命を守るために何よりも重要です。つくば市内のクリニックでありながら、茨城県の大腸内視鏡検査おすすめクリニックに選出された当院としても、石岡市の精密検査受診率を国の目標である80%以上に引き上げるため、尽力してまいります。
まとめ
そして、その結果に関わらず、ご不安な点があればいつでもご相談ください。もし精密検査が必要になった際には、当院が石岡の皆様のかかりつけ医と連携し、責任をもって対応します。
当院では、AIを活用した最新の内視鏡機器と消化器・肛門科医師による丁寧な検査、鎮静剤を用いた苦痛の少ない内視鏡検査で、安心して受けていただける環境を整えています。当院には、つくば市をはじめ、石岡市、土浦市、牛久市、つくばみらい市、常総市、阿見町、守谷市、龍ケ崎市のみならず、茨城県全域の広い地域から多くの患者様が来院されています。
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よくある質問
はい、痔がある方こそ、検診を受けていただきたいです。便の血が痔によるものか、大腸の病気によるものかは、ご自身で判断できません。「痔があるから」という理由で精密検査を受けなかった結果、大腸がんの発見が遅れてしまうケースは決して少なくありません。
そのお気持ち、非常によく分かります。当院では、多くの方が不安なく検査を受けられるよう、鎮静剤(静脈麻酔)を使用しています。うとうとと眠っているような状態で検査が終わりますので、ほとんど苦痛を感じることはありません。安心してご相談ください。
はい、症状に応じて、同時に胃内視鏡検査も行うことがあります。特に鎮静剤を使う場合は、胃と大腸のどちらの検査も寝ているうちに終わってしまうことがほとんどですので、お気軽にご相談ください。
はい、非常に多くあります。2024年に改定されたアメリカのガイドラインでは、便潜血検査陽性の方については、50%以上ポリープが見つかるように慎重に検査することが求められています。
当院ではポリープを見つけたらその場で切除する日帰りポリープ切除や、AIを用いたポリープの検出、オンラインでの結果説明など、ポリープ切除の徹底と利便性の向上を目指しています。大腸ポリープを適切に切除することで大腸がんリスクが86%減るとする臨床研究もあり、大腸ポリープ切除は便潜血検査陽性後の精密検査において非常に重要な要素と考えています。
もちろんです。精密検査については、石岡市に限らず、どの市町村にお住まいの方でも検査可能です。当院は大規模メディアで、便潜血検査陽性の精査について茨城県おすすめクリニックに選出されるとともに、土浦で大腸内視鏡検査おすすめクリニックとして土浦市外で唯一選出されています。
参考: https://medicaldoc.jp/m/recommend-m/ibarak-fecal-occult-bloodtest/
令和7年度 石岡市保健センター年間予定表(石岡市公式PDF)
https://www.city.ishioka.lg.jp/data/doc/1741675074_doc_88_0.pdf
集団検診について(石岡市公式ホームページ)
https://www.city.ishioka.lg.jp/kenko_fukushi/kenko_iryo/kenshin_kenkohsinsa/page003790.html
地区検診について(石岡市公式ホームページ)
https://www.city.ishioka.lg.jp/kenko_fukushi/kenko_iryo/kenshin_kenkohsinsa/page003787.html
市町村がん検診受診率(令和5年度実績)(茨城県公式PDF)
https://www.pref.ibaraki.jp/hokenfukushi/yobo/sogo/yobo/cancergrop/cancer-h26/documents/r5_jyushinritsu.pdf
がん検診(精密検査)受診率(令和5年度実績)(茨城県公式PDF)
https://www.pref.ibaraki.jp/hokenfukushi/yobo/sogo/yobo/cancergrop/cancer-h26/documents/r5_seimitsujushinritsu.pdf
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