食道裂孔ヘルニアとは

胃がん検診を含む、胃内視鏡検査で食道裂孔ヘルニアを指摘され不安になる方も多いと思います。食道裂孔ヘルニアとは、食道と胃のつなぎ目がゆるくなっている状態を指します。これにより、胃の内容物が逆流しやすい状態となり、逆流性食道炎のリスクとされています。逆流性食道炎とは、胃の内容物が逆流して食道に炎症を引き起こす疾患です。その結果、胸焼けなどの不快な症状が現れます。 こういった症状がなければ、食道裂孔ヘルニアについては治療が不要なことが多いです。
動画での説明
当院では動画を用いて説明を行っています。院長が作成した動画です。
食道裂孔ヘルニアの診断
食道裂孔ヘルニアの治療
多くの場合、内視鏡検査の際に偶然指摘されます。逆流性食道炎の程度が強くない場合や、胸焼けなどの病的な症状がない場合は、そのまま様子を見ることが多いです。 したがって、結論としては、内視鏡検査で食道裂孔ヘルニアが指摘されたとしても、それが必ずしも病的な意味を持つわけではなく、特に検査医師から治療の推奨がなければ経過観察して問題ありません。 一方で、胸焼けなどの症状があれば、逆流性食道炎を合併している可能性もあるので、その場合は逆流性食道炎として治療を行うことがあります。
人間ドックなどで指摘され、ご不安であれば、当院での無痛内視鏡検査でフォローアップするのもよいかもしれません。