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大腸カメラ検査と仕事の両立は可能か
大腸カメラ検査を受けたいけれど、仕事を休めるか不安に感じている方は少なくありません。検査を受けるべきか、それとも仕事を優先すべきか。
多くの働く世代にとって、検査のために一日休むことは大きな決断です。しかし、大腸がんは早期発見が重要な疾患であり、検査を先延ばしにすることで重大な病変を見逃すリスクもあります。

実は、検査当日のスケジュール管理を適切に行えば、仕事への影響を最小限に抑えることが可能です。検査の流れや所要時間、検査後の過ごし方を理解することで、安心して検査を受けられるようになります。
大腸カメラ検査の基本的な流れと所要時間
大腸カメラ検査は、肛門から細いカメラのついたチューブを挿入し、大腸の内部を詳しく観察する検査です。
検査前日の準備
検査前日は、消化の良い食事を心がける必要があります。海藻類、きのこ、繊維の多い野菜、種のある果物、ゴマ、ピーナッツ、こんにゃくなどは避けましょう。夕食は夜7時までに済ませ、遅くとも夜9時までに終えることが望ましいとされています。
就寝前の午後10時頃には、処方された下剤を服用します。水分はいつもより多めに摂取することが推奨されており、水やお茶、スポーツドリンクなど透明なものを選びましょう。
検査当日の流れ
検査当日の朝は、腸管洗浄液を服用します。一般的には1.8リットル程度の洗浄液を1〜2時間かけて数回に分けて飲んでいきます。服用開始から約1時間で排便が頻回になり、2時間ほどで落ち着いてくるのが通常です。

洗浄液の効果が落ち着いたら、検査30分前までに医療機関に来院します。最終排便の性状をチェックし、透明で黄色の水様便になっていれば検査可能な状態です。検査着に着替えます。
検査時間の実際
カメラが入っている時間は通常10分から15分程度です。検査は、まず一番奥まで素早く挿入し、抜きながらじっくりと観察する流れで進みます。腸の長さや形状には個人差があるため、短い方で10分、長い方で30分程度が目安となります。
ポリープを切除する場合は、ポリープ1個につき追加で3〜5分程度かかります。検査終了後は、鎮静剤を使用した場合20〜30分程度リカバリールームで安静にします。
検査当日に仕事を休むべきかの判断基準
検査のみの場合、原則として1日お休みを取れば十分です。
検査だけなら基本は1日休みでOK
多くの医療機関では、午前中に自宅で腸管洗浄液を飲み、午後に検査を受けるスケジュールが一般的です。検査が終われば、すぐに普通の食事が可能になり、翌日からはほとんどの方が通常通りの生活に戻れます。
つまり、検査日は1日お休みするだけで対応できるのです。前日は通常通り仕事をしても問題ありませんが、21時以降の食事は避ける必要があるため、遅くまで仕事をするのは控えましょう。
ポリープ切除があった場合の注意点
検査の際に大腸ポリープが見つかり、その場で切除する場合があります。これは「れっきとした手術」になるため、その後1週間は注意が必要です。

ポリープを切除した後は、まれではありますが半日から数日後に大腸の傷口から出血し始めることがあります。こういった手術後のトラブルを避けるため、ポリープ切除後の過ごし方は重要です。
職種別の必要な休みの目安
基本的に、どの職種の方であっても、検査当日のみの休みで対応できます。
ポリープ切除後にやってはいけないこと
ポリープ切除後の1週間は、特に注意が必要な期間です。
力仕事にについて
意外かもしれませんが、力仕事をすることで出血のリスクが上がるとする報告はありません。当院では特段、力仕事などについて制限を設けていません。
フルマラソンを走るなどの非日常的な運動については控えていただいています。出血した際に、全身状態の悪化を招く恐れがあるためです。
飲酒は1週間お休み
アルコール摂取で出血が増えるとは思っていませんが、1週間弱(切除方法により異なる)は禁酒が必要です。仮に出血した際に、酩酊状態などで検査を行うことが危険な可能性があるためです。

遠方への旅行・出張は延期
出血するリスクがあるため、遠方への旅行や出張は控えるのがベターです。万が一出血などのトラブルが起きた場合、検査を受けた医療機関にすぐに相談できる環境にいることが重要です。
午前中に受けられる大腸カメラという選択肢
仕事を一日休むことが難しい方には、午前中に検査を受けられる選択肢もあります。
モーニング大腸カメラのメリット
午前中に検査を実施すれば、多くの場合、12時台にはクリニックを出られます。その後、お昼ご飯を食べて午後から仕事に向かうことも可能です。一日検査のために拘束されることがないため、社会人の方や家事・育児で忙しい主婦の方から好評となっています。
とはいえ、鎮静剤などを用いた場合は通常の判断が難しくなる可能性もあるため、十分な配慮が必要です。
2つのパターンから選べる
パターン1は、当日朝6時頃から下剤を飲み始め、9時30分〜11時に検査を受けるスケジュールです。帰宅目安は13時ごろとなります。
土曜診療の活用
平日に休みを取ることが難しい方は、土曜診療を実施している医療機関を選ぶのも一つの方法です。辻仲つくば胃と大腸内視鏡・肛門外科クリニックでは土曜診療を実施しており、つくば駅から徒歩5分という立地も働く方にとって便利です。
鎮静剤使用時の特別な注意点
検査時に鎮静剤を使用する場合、いくつかの注意点があります。
車の運転の制限
鎮静剤を使用した場合、検査後の車の運転はできません。自分で車を運転して来院するのは避け、公共交通機関やタクシー、家族の送迎などを利用しましょう。
当院では、例外的にどうしても運転が必要な場合(タクシーなどが来てくれない地域もあるため)について、ご案内することがあります。その際には、事前の診察の際に必ずご相談ください。
つくば駅から徒歩5分という立地であれば、運転できない検査でも通院しやすい環境です。電車での来院が可能なため、鎮静剤を使用した検査でも安心して受けられます。
検査後の過ごし方
鎮静剤から覚めた後は、実際の大腸カメラ画像を見せながら検査結果の説明を受けます。検査だけを受けた場合、飲食に特に制限はありません。
ただし、組織を採取した場合は、病理結果が10日後頃に出るため、その時期に再び受診する必要があります。検査後の医師による説明は丁寧に行われるため、不明点があればその場で質問しましょう。
辻仲つくばで安心して検査を受けられる理由
辻仲つくば胃と大腸内視鏡・肛門外科クリニックは、働く方が受診しやすい環境を整えています。
専門医による質の高い検査
外科専門医、消化器外科専門医、大腸肛門病専門医が在籍しており、専門性の高い診療を提供しています。辻仲病院グループに所属し、グループ内で培った知識や技術をもとに、専門性の高い治療を提案しています。
院内で下剤を服用できる体制
下剤を院内で服用する体制が整っており、トイレは十分な数が準備され清潔に保たれています。下剤を飲んでいる間は看護師が頻繁に確認を行い、患者のストレスを軽減する配慮がなされています。
在宅での服用が不安な方、洗浄剤で腹痛の出たことのある方、便秘症の方、遠方で移動が大変な方は、クリニックでの前処置がお勧めです。医師・看護師が確認しながら洗浄剤を服用できるため、安心して前処置を行えます。
入院が必要な場合の連携体制
入院が必要な治療・手術については、グループ病院の辻仲病院柏の葉と連携して治療にあたる体制を整えています。検査自体の苦痛の少なさ、便利に検査や治療を受けられる体制、安心して検査や治療を受けていただくための情報提供を追求している点が特徴です。
検査を先延ばしにするリスク
仕事が忙しいからと検査を後回しにすることには、大きなリスクがあります。
大腸がんは40代から増加
大腸がんは40歳以上の方が発症しやすい疾患です。日頃から便秘や下痢を繰り返すような傾向がある方は、大腸カメラ検査で詳しく調べる必要があります。
大腸がんは自覚症状がないまま進行する病気でもあります。症状が出てきた時には、すでに進行している可能性があるため、早期発見が重要です。
便潜血検査で陽性だった場合
便潜血検査で陽性だった場合は、必ず大腸カメラ検査を受けましょう。大腸がんに罹患すると、腫瘍に栄養を送る新生血管が破れ、出血しやすくなります。便に血が混ざることがあれば、早めの検査が必要です。
家族歴がある場合の注意
血縁者の中に大腸がんを罹患したことがある方がいる場合は、定期的に大腸カメラ検査を受けるようにしましょう。遺伝性の大腸がんの場合、20代などの若い年齢で発症しやすくなることがあります。
目安として1年に一回定期的に大腸カメラ検査を受けることで、病気の早期発見につなげることができます。
まとめ〜検査と仕事の両立は可能です
大腸カメラ検査は、適切なスケジュール管理を行えば仕事との両立が可能です。
検査のみの場合は1日の休みで十分であり、午前中に受けられる検査を選べば午後から仕事に戻ることもできます。ポリープ切除があった場合でも、デスクワーク中心の方であれば翌日から通常勤務への復帰が可能です。
辻仲つくば胃と大腸内視鏡・肛門外科クリニックは、つくば駅から徒歩5分の立地で土曜診療も実施しており、働く方が受診しやすい環境を整えています。専門医による質の高い検査、院内で下剤を服用できる体制、丁寧な検査後の説明など、安心して検査を受けられる環境が整っています。
大腸がんは早期発見が重要な疾患です。仕事が忙しいからと検査を先延ばしにせず、自分の体を見つめ直す機会として、ぜひ大腸カメラ検査を受けてください。
WEB予約またはLINE予約で事前診察と検査仮予約を取得できます。まずは事前診察のご予約から始めてみましょう。

【作成・監修】
辻仲つくば胃と大腸内視鏡・肛門外科クリニック
院長 森田 洋平(日本消化器内視鏡学会 専門医、MPH(公衆衛生大学院))
MPHは予防医学、疫学、統計のスペシャリストの学位です。大腸がんの予防的なデータを実践するスペシャリストといえます。