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大腸カメラ検査を受ける前に知っておきたいこと
大腸カメラ検査を初めて受ける方は、不安や疑問を感じることが多いです。
「事前診察は本当に必要なのか」「何を準備すればいいのか」「検査当日までの流れはどうなっているのか」といった疑問は、多くの患者さんが抱えるものです。
大腸カメラ検査は、大腸がんやポリープなどの病変を早期に発見できる重要な検査です。検査自体の精度を高め、安全に実施するためには、事前診察が欠かせません。事前診察では、患者さんの健康状態や服薬状況を確認し、検査のリスクを最小限に抑えるための準備を行います。
この記事では、消化器内視鏡専門医の視点から、大腸カメラ検査前の事前診察の必要性と、検査までの具体的な流れについて詳しく解説します。
事前診察が必要な理由
大腸カメラ検査を安全かつ効果的に実施するためには、事前診察が必須です。
事前診察では、患者さんの既往歴や現在の健康状態を詳しく確認します。高血圧や心臓病、糖尿病などの基礎疾患がある場合、検査時に使用する鎮静剤や腸の動きを抑える薬剤の選択に影響を与えることがあります。また、抗凝固薬や抗血小板薬を服用している方は、検査前に休薬が必要になる場合もあります。

事前診察で確認する主な項目は以下の通りです。
- 現在の症状(腹痛、血便、便通異常など)
- 既往歴(大腸疾患、手術歴など)
- 服薬状況(特に抗凝固薬、抗血小板薬)
- アレルギー歴(薬剤、食物など)
- 妊娠の有無
- 体重や血圧などのバイタルサイン
これらの情報を事前に把握することで、検査当日のトラブルを防ぎ、患者さんにとって最も安全な検査方法を選択できます。
事前診察は、検査の必要性を医師と患者さんが共有する場でもあります。健康診断で便潜血検査が陽性だった方や、血便・腹痛などの症状がある方は、事前診察で症状の程度を詳しく伝えることで、検査の優先度や緊急性を判断できます。
事前診察で持参すべき情報と書類
事前診察をスムーズに進めるためには、必要な情報や書類を事前に準備しておくことが重要です。
まず、マイナ保険証もしくは資格確認証必ず持参してください。初診の場合は、本人確認のためにも必要です。また、服用中の薬がある方は、お薬手帳や薬剤情報提供書を持参することで、医師が正確に服薬状況を把握できます。特に抗凝固薬や抗血小板薬を服用している場合は、休薬の判断に重要な情報となります。
健康診断や人間ドックで便潜血検査が陽性だった方は、その検査結果一式を持参してください。検査結果には、便潜血の程度や実施日などの情報が記載されており、医師が検査の緊急性を判断する際の参考になります。

事前診察で医師に伝えるべき情報は以下の通りです。
- 現在の自覚症状(いつから、どのような症状か)
- 過去の大腸疾患や手術歴
- 家族歴(大腸がんや大腸ポリープの家族歴)
- アレルギー歴(薬剤、食物、麻酔薬など)
- 妊娠の可能性
- 過去の内視鏡検査の経験
これらの情報を正確に伝えることで、医師は患者さんに最適な検査計画を立てることができます。また、検査に対する不安や疑問があれば、事前診察の際に遠慮なく質問してください。医師が丁寧に説明することで、検査当日の不安を軽減できます。
検査前日から当日までの流れ
大腸カメラ検査を成功させるためには、検査前日からの準備が重要です。
検査前日は、消化に良い食事を心がけてください。おかゆやスープ、うどんなど、低繊維・低脂肪の食事が推奨されます。食物繊維の多い野菜やキノコ類、海藻類、こんにゃくなどは避けましょう。また、揚げ物や天ぷらなどの油分の多い食事も控えてください。夕食は午後8時頃までに済ませ、それ以降は絶食となります。
検査前日の夜には、医療機関から配布された下剤を服用します。この下剤は、大腸内を空にするための準備薬です。服用方法は医療機関によって異なりますので、指示に従ってください。

検査当日は、朝食を摂らずに来院します。水やお茶、スポーツドリンクは飲んでも構いませんが、牛乳やジュースなどは避けてください。来院後、検査の準備として腸管洗浄剤(下剤)を服用します。腸管洗浄剤は、大腸内をきれいに洗い流すための薬で、2リットル程度を数回に分けて飲みます。
腸管洗浄剤を飲み始めると、数回にわたって排便が起こります。最初は固形の便ですが、徐々に液体状になり、最終的には透明に近い水様便になります。この状態になれば、大腸内がきれいに洗浄されたサインです。
辻仲つくばでは、下剤を院内で服用する体制が整っています。トイレは十分な数が準備され、清潔に保たれているため、安心して準備を進められます。また、下剤を飲んでいる間は看護師が頻繁に確認を行い、患者さんのストレスを軽減する配慮がなされています。
検査当日の流れと注意点
大腸カメラ検査当日は、腸管洗浄が完了した後、検査室へ移動します。
検査室では、まず検査着に着替えます。検査着は、肛門部分が開いた専用のものです。その後、検査台に横になり、全身状態を確認します。血圧や脈拍、酸素飽和度などを測定し、検査が安全に実施できる状態かを確認します。
検査開始前に、鎮静剤を注射します。鎮静剤の効き目には個人差があり、意識がボーッとするだけの方もいれば、ぐっすりと眠ってしまう方もいます。鎮静剤を使用することで、検査中の苦痛を最小限に抑えることができます。

鎮静剤が効いてきたら、内視鏡を肛門から挿入し、大腸内の観察を始めます。内視鏡は、先端に小型カメラがついた管で、太さは10mm〜13mm程度です。医師は、モニターに映る大腸内の映像を見ながら、ポリープや炎症、潰瘍などの病変がないかを確認します。
検査時間は、通常15〜30分程度です。ポリープが見つかった場合は、その場で組織を採取したり、切除したりすることもあります。検査中は、腸の動きを抑えるための薬剤を注射することもあります。
検査終了後は、鎮静剤の効き目が落ち着くまで、ベッドで休みます。1〜2時間程度休んだ後、全身状態を確認してから着替えます。その後、医師から検査結果の説明を受けます。検査中に撮影した画像を見ながら、大腸の状態やポリープの有無などを詳しく説明します。
検査後は、鎮静剤の影響が残っているため、車の運転は禁止です。公共交通機関を利用するか、家族に送迎を依頼してください。食事は検査後1時間程度から可能ですが、ポリープを切除した場合は、刺激物や消化に良くないものは避けるようにしましょう。
辻仲つくばでの検査予約と事前診察の流れ
辻仲つくばでは、大腸カメラ検査を受ける際に事前診察が必須となっています。
事前診察の予約は、WEB予約またはLINE予約で取得できます。WEB予約は24時間いつでも利用でき、希望の日時を選択して予約できます。LINE予約も同様に、スマートフォンから簡単に予約できるため、忙しい方でも便利に利用できます。
事前診察では、医師が患者さんの症状や既往歴、服薬状況などを詳しく確認します。その上で、大腸カメラ検査の必要性や検査方法、リスクなどを説明します。患者さんが検査内容を十分に理解し、同意した上で、検査日を仮予約します。
辻仲つくばでは、胃カメラと大腸カメラの同日検査にも対応しています。胃と大腸の両方を一度に検査できるため、時間的な負担を軽減できます。同日検査を希望する場合は、事前診察の際に医師に相談してください。
検査当日は、下剤を院内で服用する体制が整っています。トイレは十分な数が準備され、清潔に保たれているため、安心して準備を進められます。また、下剤を飲んでいる間は看護師が頻繁に確認を行い、患者さんのストレスを軽減する配慮がなされています。
検査後の医師による説明は丁寧で、患者さんが安心して検査や治療を受けられる環境づくりに注力しています。検査結果に基づいて、必要に応じて治療方針を提案します。入院が必要な治療・手術については、グループ病院の辻仲病院柏の葉と連携して治療にあたる体制を整えています。
まとめ
大腸カメラ検査を安全かつ効果的に実施するためには、事前診察が欠かせません。
事前診察では、患者さんの健康状態や服薬状況を確認し、検査のリスクを最小限に抑えるための準備を行います。また、検査の必要性や方法、リスクについて医師と患者さんが共有することで、安心して検査を受けることができます。
検査前日からの準備も重要です。消化に良い食事を心がけ、指示通りに下剤を服用することで、大腸内をきれいに洗浄できます。検査当日は、腸管洗浄剤を服用し、大腸内を透明に近い状態にすることで、検査の精度を高めることができます。
辻仲つくばでは、WEB予約またはLINE予約で事前診察から検査までスムーズに対応しています。つくば駅から徒歩5分の立地で、土曜診療も実施しているため、忙しい方でも便利に利用できます。専門医が在籍し、検査自体の苦痛の少なさ、便利に検査や治療を受けられる体制、安心して検査や治療を受けていただくための情報提供を追求しています。
大腸カメラ検査は、大腸がんやポリープなどの病変を早期に発見できる重要な検査です。血便や腹痛、便通異常などの症状がある方、健康診断で便潜血検査が陽性だった方は、早めに事前診察を受けることをおすすめします。

【作成・監修】
辻仲つくば胃と大腸内視鏡・肛門外科クリニック
院長 森田 洋平(日本消化器内視鏡学会 専門医、MPH(公衆衛生大学院))
MPHは予防医学、疫学、統計のスペシャリストの学位です。大腸がんの予防的なデータを実践するスペシャリストといえます。