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40代から内視鏡検査を始めるべき理由
40代を迎えると、身体の変化を感じる方が増えてきます。

実は、この年代こそ「胃カメラ」や「大腸カメラ」といった内視鏡検査を始める最適なタイミングなのです。なぜなら、胃がんや大腸がんの発生率は40代を過ぎると男女ともに急激に上昇するからです。早期がんは症状が現れにくいため、定期的な検査によって早期発見・早期治療につなげることが、皆さんの健康を守る上で極めて重要となります。


大腸がんは年間死亡数が5万人を超えており、肺がんに次ぐがん死亡原因の疾患として極めて重要です。女性においては、大腸がんはがん死亡原因1位という深刻な状況にあります。また、罹患数においては、1位となっています。一方、胃がんは日本人のがんの中で罹患数・死亡数ともに第3位に位置しており、依然として注意が必要な疾患です。

胃カメラ(胃内視鏡検査)の基本知識
胃カメラとは何か
胃カメラ(胃内視鏡検査)とは、先端に小型カメラのついた管を鼻あるいは口から通して上部消化管(食道・胃・十二指腸)の観察を行う検査のことです。
検査中は胃を膨らませるために空気を送ります。内部の色や凹凸、形状を観察し、病変部があればその場で細胞や組織を採取して顕微鏡レベルで検査することも可能です。この検査により、早期胃がんをはじめとする様々な疾患を発見できます。
経口内視鏡と経鼻内視鏡の違い
胃カメラには「口から入れる胃カメラ(経口内視鏡)」と「鼻から入れる胃カメラ(経鼻内視鏡)」の2種類があります。経口内視鏡は一般的に鎮静剤(麻酔)を使用することが多く、検査中の苦痛を軽減できます。一方、経鼻内視鏡は鎮静剤を使用しなくても苦痛を感じにくいという特徴があります。
実際には、2024年に行われたWEBアンケート調査では、経鼻内視鏡であっても約半数の方がつらかったと答えており、イメージほど楽な検査ではないのが現状です。特段理由がなければ鎮静剤を用いた検査をおすすめします。

当院では、患者さん一人ひとりの症状やお身体の状態に応じて、さまざまな内視鏡を使い分けながら検査・治療を行っています。各種先端設備を取り入れ、光の波長を変えた強調画像や、内視鏡AI(内視鏡画像診断支援システム)も使用し、ポリープやがんを鑑別し、的確な診断へとつなげています。
鎮静剤の使用について
鎮静剤(静脈麻酔)を使用すると、リラックスした状態で検査を受けることができます。
当院では、検査時に患者さんへの負担や苦痛をできるだけ軽減できるよう、鎮静剤を使用しています。法人全体での鎮静剤使用率は92%(2023年度実績)と高い水準を維持しており、多くの患者さんが眠った状態で検査を終えることができます。ただし、鎮静剤を使用した場合は、検査後しばらく休む必要があります。基本的に運転は禁止としており、推奨はしませんが、どうしても必要な方についてはご相談ください。

大腸カメラ(大腸内視鏡検査)の基本知識
大腸カメラとは何か
大腸カメラ(大腸内視鏡検査)は、肛門から内視鏡を挿入し、大腸全体を観察する検査です。
当院では、検査時に患者さんへの負担や苦痛をできるだけ軽減できるよう、鎮静剤を使用しています。また患者さんの腸の形状や状態に合わせて、チューブが細い細径内視鏡や、腸粘膜を拡大観察できる拡大内視鏡などを使用し、検査しています。さらに、無送気軸保持短縮法と呼ばれる検査方法を採用し、腸粘膜への負担や痛みの軽減に努めております。
大腸ポリープの切除について
大腸ポリープが発見されたら、その場で切除をお勧めしています。
大腸がんの多くは大腸ポリープからゆっくり成長するものが大半です。内視鏡検査中にポリープが見つかった場合は、内視鏡の先端に備わっているワイヤーや小さなメスを用いて、その場で摘出手術も行っております。
大腸ポリープをすべて切除することをクリーンコロンといいます。クリーンコロンを達成することで将来の大腸がんのリスクを90%程度減らすことが臨床研究で示されており、大腸がんを見つけるのみならずポリープを見つけて切除すること自体が大腸内視鏡検査の重要な目的となっています。
2024年に改定されたアメリカのガイドラインでは45歳以上の方で40%以上の確率で大腸ポリープが見つかるような精度で検査することが強く推奨されています。40代で大腸内視鏡検査を行う場合、大腸ポリープを切除しクリーンコロンを達成することが世界的にも求められていると言えます。

検査前の準備について
大腸内視鏡検査を受ける際には、事前の準備が必要です。検査前に使用する下剤は患者さんの体質やご希望に合わせて数種類ご用意しており、検査前後にゆっくりお過ごしいただけるよう半個室スペースをご用意しております。また、検査中の苦痛をできるだけ抑えるために、鎮静剤も使用しており、痛みに敏感な方や恐怖感の大きい方でもリラックスした状態で検査に臨んでいただけます。
年代別に必要な内視鏡検査のタイミング
40代で受けるべき検査
40代を過ぎたら胃カメラ検査を受けることがすすめられます。
特に胃がんの危険因子を持つ人は注意が必要です。大腸がんに関しても、40代になると男女ともに発生率が上昇する疾患です。基本的には、がん発生率が上昇してくる40代で一度は大腸内視鏡検査を受けることをお勧めしています。症状が無い場合でも、45歳~50歳のご年齢の間で大腸内視鏡検査(大腸カメラ)を受けていただくことが重要と考えられています。
50代以降の定期検査
50歳以上であれば地域によっては自治体が実施する胃がん検診にて胃カメラを受けられます。
大腸内視鏡検査についても、検査の結果、何もなかった方は便潜血検査を毎年受けていただき、ポリープ切除をした方は、医師のアドバイスに応じて、便潜血検査と全大腸内視鏡検査を適正な間隔で受けていただくことで、大腸がんの発生を、90%程度抑制することができます。

症状がある場合の対応
症状などがある場合には年齢に関係なく大腸内視鏡検査を受けるべきです。
何らかの症状がある(血便・慢性的な下痢症状など)、便潜血検査が陽性と診断された、ご家族に遺伝性の大腸疾患(家族性大腸腺腫症・リンチ症候群など)などがある場合には、年齢にかかわらず検査を受けていただくことが必要です。何か症状があって病院へ足を運び、医師の判断により胃カメラを受ける場合、健康保険が適用されます。
辻仲つくばクリニックの特徴
実績
当院は、胃・大腸・肛門疾患の専門医療機関であり、辻仲病院グループに所属するクリニックです。
グループ内で培った知識や技術をもとに、専門性の高い治療をご提案いたします。辻仲病院グループ全体の2023年度実績として、肛門手術件数2,856件、胃内視鏡検査数23,886件、大腸内視鏡検査数25,093件という豊富な実績を持っています。当院でも各種内視鏡検査、肛門診察に対応しており、大腸内視鏡検査では豊富な実績を活かして痛みや負担を抑えながら検査を進めさせていただきます。
専門資格を持つ医師陣
当院には「日本消化器内視鏡学会専門医」「日本大腸肛門病学会専門医」「日本消化器外科学会専門医」の専門資格を持つ医師が所属しており、専門性の高いチーム診療をご提供しております。
一人ひとりの患者さんのお話しを丁寧にお伺いした上で、適切な検査を提供しております。また、法人グループとして、日帰り治療、入院治療、緊急性の高い治療に対応しています。
最新設備とAI技術の活用
各種内視鏡・AI・肛門診察機械などの専門設備を導入し細部まで丁寧に検査します。
胃・大腸・肛門疾患などで国内トップクラスの診療実績を有する辻仲病院グループは、グループ内で培った知識や技術をもとに、専門性の高い治療をご提案いたします。当院でも各種内視鏡検査に対応しており、大腸内視鏡検査では豊富な実績を活かして痛みや負担を抑えながら検査を進めさせていただきます。

女性医師による診察
受診をためらっている女性の患者さんでも不安なく診療を受けられるように、女性医師による検査・診察日を設けております。
内視鏡検査への抵抗感やご不安がある方や、女性医師へのご相談を希望される方は、お気軽に当院へお越しください。女性医師希望の患者様が大変多く、予約なしの受診の場合には女性医師の希望をお受けできないことがあります。女性医師の診察を強くご希望の場合はお電話でご予約ください。
検査を受ける際の注意点
検査前の準備
前日の食事・飲酒・薬については、医療機関の指示に従ってください。
胃カメラ検査の場合、検査前日の夕食は消化の良いものを選び、検査当日の朝は絶食となります。大腸内視鏡検査の場合は、検査前に下剤を服用して腸内をきれいにする必要があります。当院では、検査前に使用する下剤は患者さんの体質やご希望に合わせて数種類ご用意しております。
検査当日の流れ
検査当日は、予約した医療機関にマイナンバーカード(もしくは資格確認証)を持参し受診します。
検査前後にゆっくりお過ごしいただけるよう半個室スペースをご用意しております。鎮静剤を使用した場合は、検査後しばらく休む必要があり、基本的には車の運転はできませんので、公共交通機関やご家族の送迎をご利用ください。当院はつくば駅から徒歩5分の好立地にあり、アクセスも便利です。どうしても運転が必要なかたはご相談ください。
同日検査の可能性
患者さんの症状やご要望に応じて、胃内視鏡検査と大腸内視鏡検査を同じ日に受けることも可能です。
忙しく、検査や治療のために時間を取りづらい方も、お気軽に当院までお越しください。同日検査を受けることで、身体・時間・経済的負担を減らすことが可能です。ただし、同日検査が適切かどうかは、患者さんの状態によって異なりますので、医師にご相談ください。
まとめ
40代からの内視鏡検査は、胃がんや大腸がんの早期発見・早期治療のために極めて重要です。
症状が無い場合でも、45歳~50歳の間で一度は胃カメラ・大腸カメラを受けることをお勧めします。当院では、鎮静剤を使用した苦痛の少ない検査、専門資格を持つ医師による診察、最新のAI技術を活用した診断、女性医師による診察など、患者さんが安心して検査を受けられる環境を整えております。つくばおよび茨城県南の方が、胃腸の症状や肛門の症状について、気軽に受診できるクリニックづくりをしていきます。
皆さんの健康を守るために、定期的な内視鏡検査をぜひご検討ください。
詳しい検査内容や予約方法については、辻仲つくば 胃と大腸内視鏡・肛門外科クリニックの公式サイトをご覧いただくか、お電話(029-879-7878)にてお問い合わせください。
24時間WEB予約やLINE予約にも対応しておりますので、お気軽にご利用ください。
参考:
国立がん研究センターがん情報サービス「がん統計」(全国がん登録)
https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/data/dl/index.html#a14
グラフの作図で仕様
オリンパス株式会社: 胃・大腸がん検診と内視鏡検査に関する意識調査白書2024. 2024年8月.
https://www.olympus.co.jp/csr/social/survey/2024/
Sano, Y., Hotta, K., Matsuda, T., et al. (2023). Endoscopic Removal of Premalignant Lesions Reduces Long-Term Colorectal Cancer Risk: Results From the Japan Polyp Study. Clinical Gastroenterology and Hepatology, 22(3), 542-551.e3.
https://doi.org/10.1016/j.cgh.2023.07.021
クリーンコロン達成による大腸がん抑制効果
