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高齢者にとっての大腸カメラ検査の重要性
大腸カメラ検査(大腸内視鏡検査)は、大腸がんやポリープなどの早期発見・早期治療に不可欠な検査です。特に高齢者の方にとって、この検査の重要性は年々高まっています。
実は、大腸がんは年齢とともにリスクが高まるがんの一つで、60歳以上で発症する割合は全体の約70%にも上ります。80代でもポリープが見つかるケースは多く、初期には無症状で見逃されやすいという特徴があります。つまり、「年齢を重ねたからこそ、検査が必要」なのです。
「もう年だから今さら検査しても…」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、早期発見なら治療も軽く済み、ポリープならその場で切除できます。放置すれば進行し、手術や抗がん剤治療が必要になる可能性も高まります。高齢者のがんは進行してから気づかれることが多いため、「今は元気だからこそ、将来の苦労を防ぐために検査する」ことが非常に大切です。
高齢者が抱える大腸カメラ検査への不安と対策
「大腸カメラは痛そう」「検査の準備が大変そう」「高齢だから何か起きるのでは」—このような不安から検査をためらう高齢の方は少なくありません。
辻仲つくば胃と大腸内視鏡・肛門外科クリニックでは、こうした高齢者の方々の不安に寄り添い、安心して検査を受けていただくための様々な工夫を行っています。当院の大腸内視鏡検査実績は25,093件に上り、経験豊富な日本消化器内視鏡学会専門医が検査を担当しています。
高齢者の方にとって特に重要なのが、検査中の負担軽減です。当院では鎮静剤を使用した「眠ったような状態」での検査を行っており、92%の方が鎮静剤を利用されています。半分眠ったようなリラックスした状態で検査を受けられるため、痛みや不安を感じにくく、検査後は専用のリカバリールームでゆっくり休むことができます。
また、高齢者の方は腸の状態や体質も様々です。当院では患者さんの体質やご希望に合わせて選べる下剤を数種類用意しており、過去に下剤服用でつらい思いをされた方も安心して検査を受けられます。
さらに、高齢者の方の身体的負担を考慮し、無送気軸保持短縮法という検査方法を採用しています。この方法は、従来の検査で行われていた空気注入を最小限に抑え、腸粘膜への負担や痛みを軽減します。

鎮静剤を用いた苦痛の少ない検査
「内視鏡検査は怖い」というイメージから、受診が遠のいていませんか?
当院では、検査時に患者さんへの負担や苦痛をできるだけ軽減できるよう、鎮静剤を使用しています。これにより、半分眠ったようなぼんやりとした状態で、リラックスしたまま検査を受けられます。特に高齢の方は、不安や緊張から体に力が入りやすく、それが痛みを増強させることがありますが、鎮静剤によってそうした問題も軽減されます。
検査後は専門のリカバリールームでしっかりと休んでからお帰りいただけるので、高齢の方でも安心です。内視鏡検査を行うことで、消化器にかかわる病気の早期発見・早期治療につながります。もしもの時のために、当院での早めの受診・検査をおすすめします。
高齢者に配慮した辻仲つくばクリニックの特徴
辻仲つくば胃と大腸内視鏡・肛門外科クリニックは、高齢者の方が安心して検査を受けられるよう、様々な配慮を行っています。
まず、当院は胃・大腸・肛門疾患などで豊富な診療実績を有する辻仲病院グループに所属しています。グループ内で培った知識や技術をもとに、専門性の高い治療を提供しています。特に大腸内視鏡検査では、豊富な実績を活かして痛みや負担を抑えながら検査を進めています。
最新技術による高精度検査
高齢者の方は若い方に比べて、病変が見つかる確率が高くなります。当院では、大腸内視鏡検査の精度を高めるために、光の波長を変えて腸粘膜の表面や色調がはっきり見える「画像強調」を導入しています。また、最新のAIシステムも導入しており、これまで見つけるのが難しかった微細な早期がんや炎症なども、より高い精度で発見できるようになりました。
複数の高出力LED照明を使用し、血管や粘膜の表面を詳細に観察することで、病気の早期発見・早期治療へと繋げることができます。高齢になるほど、早期発見・早期治療の重要性は増します。

同日検査・日帰りポリープ切除の対応
高齢の方にとって、何度も通院することは大きな負担となります。当院では患者さんのご希望や症状に合わせて、医師の診察により必要があれば同じ日に胃内視鏡と大腸内視鏡を受けることができます。2つの内視鏡検査を一緒に受けることで、通院回数の削減や下剤を飲むなどの身体的負担を抑えるメリットがあります。
また、一般的に大腸内視鏡検査中に、ポリープが発見される確率は30%と言われています。検査時にポリープが見つかり、切除を行う場合は、高い確率で2回以上の検査・治療が必要になってしまいます。当院では検査の利便性を上げるために、入院が不要な場合は日帰り大腸ポリープ切除に対応しています。
ポリープのない状態を作ることで、大腸がんを約86%予防することが可能とされています。お仕事などが忙しくて通院が難しいかたや、負担の少ない検査をご希望のかたはお気軽に当院までご相談ください。
高齢者向け大腸カメラ検査の流れ
大腸カメラ検査を受ける際の流れを知っておくことで、不安を軽減することができます。特に高齢の方は、事前に準備や検査の内容を理解しておくことが重要です。
検査前の準備
まず、WEBまたはお電話でご予約いただき、一度ご受診いただきます。初回受診の際は問診や医師による診察を通して、腹部の症状や状態を把握していきます。医師の診察後、大腸内視鏡検査にご同意いただけた場合は、下剤をお渡しします。検査前の準備や下剤の飲みかたについては当院スタッフがご説明しますので、わからないことがございましたらお声がけください。
腸内をしっかり観察するために、検査前2~3日はなるべく消化に良いものを食べていただき、食べ物が残らない状態へと整えていきます。前日には当院でお渡しする検査食を召し上がっていただきます。高齢の方は特に、この食事制限が負担に感じられることがありますが、短期間の制限ですのでご協力ください。
検査当日
検査当日は、検査を受けるまで食事を控えていただきます。起床後は水やお茶などの水分補給は可能です。検査の3~5時間前から下剤をお飲みいただき、腸内をきれいにしていきます。自宅で前処置薬を内服されるかたは、事前の指示に従ってください。院内で下剤を服用されるかたは、指定された時間に来院し、服用をお願いいたします。
服用の仕方がわからなかったり、体調不良を感じたりした場合は、遠慮なく医師や看護師にお声がけください。下剤内服中に、排便を促すために歩いていただくので、楽な服装、歩きやすい靴でご来院ください。大腸内視鏡検査は便が透明な状態になったら可能です。

検査と検査後
検査は鎮静剤を用いて行われるため、ほとんどの方は眠っている間に終わります。検査が終了した後は、別室でお休みいただき、体調の変化がないか確認させていただきます。体調や意識状態が問題ないことを確認できましたら、検査の結果や今後の治療についてご説明いたします。
ポリープを切除した場合は、検査結果説明のために再度ご来院いただく必要があります。検査結果や今後の治療プランをお聞きいただいたあとは、体調に問題がなければご帰宅していただけます。検査終了後の飲食や注意点については、当院スタッフからご説明させていただきます。
なお、鎮静剤を使用した場合は、当日の車やバイクの運転はできませんので、ご家族の方に送迎をお願いするか、公共交通機関をご利用ください。特に高齢の方は、検査後にふらつきなどがある場合もありますので、できるだけご家族の方の付き添いをお勧めします。
高齢者の方が安心して受診できる環境づくり
辻仲つくば胃と大腸内視鏡・肛門外科クリニックでは、高齢者の方が安心して検査を受けられるよう、様々な環境づくりに力を入れています。
アクセスの良さと通院のしやすさ
当院はつくば駅から徒歩5分という好立地にあります。地元つくば市はもちろんのこと、つくばエクスプレスをご利用の皆様にとってアクセスしやすい環境です。つくば市外からも内視鏡検査を受けにご来院いただいております。
具体的には、つくばエクスプレス沿線の研究学園、万博記念公園、みどりの、みらい平、守谷、柏たなか、柏の葉キャンパスなど、また、常磐線や関東鉄道常総線沿線にお住まいの方々にも多数ご利用いただいております。
またつくば市をはじめ、土浦市、牛久市、つくばみらい市、常総市、石岡市、阿見町、守谷市、龍ケ崎市のみならず、茨城県全域の広い地域から多くの患者様が来院されています。遠方からお越しの方でも安心して内視鏡検査を受けていただけるよう、院内にはプライバシーに配慮した下剤服用スペースを完備しており、内視鏡検査の開始時間も柔軟に対応しています。
プライバシーへの配慮
高齢の方にとって、プライバシーの確保は重要な要素です。当院では、プライバシーが守れる半個室スペースを完備しており、検査の準備から終了まで、患者さんの尊厳を守る環境を整えています。
また、女性の患者さんの中で、男性医師による内視鏡検査に対して抵抗感を持っているかたは多くいらっしゃいます。当院には女性医師も在籍しており、恥ずかしさや怖さから内視鏡検査をためらっている女性のかたも安心してご来院いただける診療体制を整えております。
男性医師による検査に抵抗感や恥ずかしさ・恐怖や不安をお持ちのかたは、お気軽に当院までご相談ください。高齢の女性の方にとっては、この点も大きな安心材料となるでしょう。
高齢者の大腸カメラ検査Q&A
高齢者の方やそのご家族からよくいただく質問にお答えします。
高齢でも安全に検査を受けられますか?
はい、当院では高齢の方でも安心して検査を受けていただけるよう、様々な配慮を行っています。鎮静剤の使用量を調整したり、検査中の呼吸や心拍を常時モニタリングしたりと、安全面に最大限の注意を払っています。また、必要に応じて医師が体調をみて検査可否を判断します。
ただし、持病のある方は事前に担当医にご相談ください。特に心臓や肺の持病がある方、抗凝固剤を服用されている方などは、検査前に詳しくお伺いします。
検査後の過ごし方で注意することはありますか?
検査後は、鎮静剤の影響で一時的にふらつきを感じることがあります。当院では、十分に回復するまでリカバリールームでお休みいただきますが、帰宅後も無理な活動は避け、ゆっくりお過ごしください。
また、ポリープを切除した場合は、出血のリスクを避けるため、当日の入浴や激しい運動、アルコール摂取は控えていただきます。食事は医師の指示に従ってください。高齢の方は特に、ご家族の方に検査当日のサポートをお願いすることをお勧めします。
費用はどれくらいかかりますか?
3割負担の場合、大腸内視鏡検査は7,500円です。ポリープ切除を行った場合は、内視鏡的大腸ポリープ切除術(2cm未満)で30,000円、病理組織検査が1臓器4,000円、2臓器7,500円、3臓器11,000円となります。
支払方法は現金とクレジットカード(VISA/JCB/Mastercardなど)に対応しています。高齢者の方の中には、医療費の負担が心配な方もいらっしゃるかもしれませんが、検査は保険適用となりますのでご安心ください。
まとめ:高齢者こそ大腸カメラ検査を受けるべき理由
大腸がんは、早期に見つければ、十分に治療できる病気です。特に高齢者の方は、大腸がんのリスクが高まる年代であり、「年齢を重ねたからこそ、検査が必要」なのです。
辻仲つくば胃と大腸内視鏡・肛門外科クリニックでは、高齢者の方が安心して検査を受けられるよう、鎮静剤を用いた苦痛の少ない検査、選べる下剤、無送気軸保持短縮法による負担軽減など、様々な工夫を行っています。また、同日検査や日帰りポリープ切除にも対応し、通院の負担を軽減しています。
「もう年だから」と検査を避けることのリスクは大きく、早期発見・早期治療の機会を逃してしまう可能性があります。大切なご家族の健康を守るために、今このタイミングでの検査が、未来の安心につながります。
当院は経験豊富な日本消化器内視鏡学会専門医による安心の検査体制、つくば駅から徒歩5分という好立地、プライバシーに配慮した環境など、高齢者の方が安心して受診できる環境を整えています。大腸カメラ検査に不安をお持ちの方は、ぜひ一度ご相談ください。
