診療内容

大腸・肛門病、消化器病の専門診療

痛みに配慮した肛門科日帰り手術

クリニック内には日帰り手術室を併設しております。 日帰り手術の場合、一週間程度の入院(約10万円くらい)に比べて費用は安く済みます。(3~4万円です)。 手術代金は変わりませんので、入院費用分安くなるとお考えいただければと思います。手術を受けたいが、どうしても入院できない…という忙しい方におすすめします。重症の痔の手術は入院が必要ですが、それほど重症でない痔であれば、十分に日帰り手術が可能です。

ただし、日帰り手術には適応があり、侵襲の少ない手術に限定されます。適応については診察が不可欠です。日帰り手術の適用でないと判断された場合は、辻仲病院グループの各病院(本院の辻仲病院柏の葉や東葛辻仲病院)に入院して手術を行うことができます。

日帰り手術の適応疾患

  • 内痔核、外痔核、あるいは内外痔核
    いずれも巨大でなく、1、2カ所程度のもの(痔核硬化療法のみ、あるいは痔核切除+痔核硬化療法などを行います)
  • 浅い1本の後方痔瘻(背中側の痔瘻)
  • 肛門周囲膿瘍
  • 肛門ポリープ、肛門皮垂
  • 肛門狭窄のない裂肛
  • その他

まれですが、手術後に大出血を起こしたり、痛みが強い場合には数日の入院加療が必要になることもあります。 そして、日帰り手術とはいえ、しばらく痛みや出血はありますので、手術翌日から普通に仕事ができるというわけではなく、数日間の自宅安静加療が必要です。 傷が完全に治るまでには1ヶ月~2ヶ月程度の期間が必要です。また飲酒・運動や重労働も数週間制限されます。

日帰り手術は、基本的にはサドルブロック(下半身麻酔)で行います。意識はありますが2時間ほど下半身がしびれて動けなくなるため、麻酔が十分に覚めてから帰宅となります。当日は車の運転はできません。


 

苦痛の少ない内視鏡検査

超細径の経鼻内視鏡検査(胃カメラ)

胃カメラ検査というと「以前辛い思いをしたので二度とやりたくありません」と答えられる方が多くいらっしゃいます。経鼻内視鏡は鼻から挿入し、舌根に触れることなく食道に入っていきますので、オエッという咽頭反射がほとんど起こりません。

当院で採用した経鼻内視鏡は超細径スコープ(EG-580NW)で先端部径は5.9mmです(従来のスコープは9.2mm)。非常に細く咽頭反射が起こらないので、検査中の苦しさがほとんどなく、喉が敏感な方にも最適です。

なお、細くても組織の検査などは通常通り行えます。苦痛を少なくするために軽い鎮静剤を使用します。ただし、鼻腔が狭い方や鼻中隔の曲がっている方は挿入しにくいこともあります。もちろん従来法の口からの内視鏡も行っておりますので、ご相談ください。検査は通常10分ほどで終わります。


 

無送気軸保持短縮法による快適で安全な大腸内視鏡検査(大腸カメラ)

当院では、無送気軸保持短縮法という苦痛のない、おなかに優しい挿入法による大腸内視鏡(大腸カメラ)を行っています。習得には、最低でも2,000件の大腸内視鏡の経験数が必要とされております。

検査時には、軽い鎮静剤(麻酔ほどではありません)を使用して快適で安全な検査を行っています(「鎮静剤をたくさん使用して眠っているうちに終わります」という『無痛』大腸内視鏡とは全く別物です)。

内視鏡洗浄消毒装置
▲ 内視鏡洗浄消毒装置

観察時には、二酸化炭素送気装置を用いて、内視鏡検査に伴うおなかの張り感を少なくする措置を全例行っておりますので、検査後の体の負担も軽減されます。詳細観察や癌の早期発見に有用な機能(FICEという光の波長を変えて病変を浮かび上がらせる機能)が付いた最新鋭の内視鏡を導入しています。

また、スコープは、日本消化器内視鏡学会のガイドラインに沿って適切に洗浄し、毒性のない薬剤(過酢酸)でコストをかけて丁寧、確実に消毒を行っております。更には、処置に使用する器材は使い捨てのディスポーザブル製品を採用しています。これで検査を受けることによる感染の危険性もなく安心です。



 

医療関係者の方へ

当院で、多数の患者さんにご支持をいただいている「苦痛の少ない内視鏡検査」を、地域の医療機関、開業医の先生方にもどうぞご利用いただき、診療にご活用ください。

胃内視鏡検査

電話で検査来院日をご予約いただけます。経鼻か経口か選択ができます。感染症採血が済んでいない場合は検査当日に行います。鎮静剤を使用する場合、当日中は車および自転車の運転は不可となります。

大腸内視鏡検査

前処置(下剤の服用等)が必要になりますので、当院外来受診していただき、検査の予約および説明を行います。